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こらえきれませんでした Benriach 1975 for Asta Morris

 父の日は娘1・2・3号より、感謝の言葉をいただきましたが、
 実際には小間使いの様に走り回る一日でした。
 まぁ、でも、それもいいかと、家庭的な日を過ごしました。

 さて、こちらも昨日届いていたのですが、
 さすがに、BBIボトルに敬意を表しまして、
 昨日の記事は譲りました。

 このボトルは1975/76のイベントに開栓で・・・
 と、書きましたが、目の前にぶら下がると、
 こらえきれませんで、開けて飲んでしまいました。

 だって、WhiskynotesでBenriachの過去最高に同点の93点、
 Onversnedenで95点、Whivieで94点と、
 軒並みの高得点でしたから。
 また、Whiskynotesでは6/1付けの記事にて、大絶賛の最後に、
  "Available as of today, but probably sold out before you know it."
 と、おいおい、そんなこと言うのかよというセリフで締めています。

 さて、これだけ期待を持たせるBelgium向けBenriachの1975、
 その実力や如何に。

 Benriach 35yo 1975 51.0% #7227 Sherry-Hogshead, for Asta Morris
  開栓で。
  香りは意外に穏やかに、シトラスとバニラ、木材。
  口に含んで鼻までいきなり抜ける、
  ピンクグレープフルーツとオレンジ主体のシトラス。
  そして、樽の木質とバニラもしっかりと。
  舌の奥に少しのチェリーな酸味。
  嫌味でない渋みを連れた紅茶。
  嚥下時に、少し胡椒と唐辛子と塩気を含んで、
  強いシトラスと後ろにアップルマンゴーとパッションフルーツが、
  さらには、粉っぽくは無い花がブァっと戻る。
  シトラス、樽の木材感とバニラ、少し南国系果実、スパイス、花などが、
  口内を満たした上に、鼻、喉からこれでもかと抜けあるいは戻る。
  余韻も非常に長い。

 さすがですね。
 アルコールと共に、一気に口鼻喉を駆け巡る果実と樽です。
 果実も角と取りつつこってりと、樽感も甘みを充実させてと、
 もう少しこのボトルを作りこんだのがAgencyのような感じがします。

 このボトルはもっと刺激的に尖って直球ですね。
 しかし繊細なのではなく、素晴らしく強い、幾分南国を含んだ果実です。
 ラベルに書かれたテイスティングノートを裏切らない、
 脱帽の美味しさでした。

 度数の高さとバランスした、強い味わいが高速に広がるこのボトルと、
 逆にアルコールを抑えて、
 シトラスと樽のバランスをじっくりと味あえるBBIボトル。
 その両者を連日に比べ飲めるのは、BBI冥利に尽きる幸せかと。

 最後にAsta MorrisのTipsを。
 "Asta Morris"は、BelgiumのMalt Maniacs構成員である、
 Bert Bruyneelさんの個人的なブランドです。
 由来はオランダ語方言の"Ast da mor is"から来ているそうで、
 「これはすごいウィスキーだ」という合図だそうです。
 これは普通のオランダ語では、"Als her dat maar is"となって、
 英語では"If that just it is"となるそうです。
 私の乏しい理解力では怪しいですが、
 「これならまさに、(素晴らしいといえる)それだ」
 という感じですか?(蘭語or英語の詳しい方、補正請う)

 とまぁ、誘惑に勝てずに開けちゃいましたが、
 75/76祭りはいつかどこかでやりますので、お許しくださいませ。

 では、ごきげんよう。
 
※タイトル 1976=>1975に修正

#Benriach

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