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あーなるほど Spey 1969

 Speyの記事を載せた際に、
  「湿度計っているん?」
 と書きましたが、speyのことを調べているうちに、
 自分がわかっていなかったことに気づきました。

 1988から1991までの蒸留のボトルは「精緻木盒包装」で、
 1965から1986までは「雪茄保濕禮盒」だそうです。
 上はそのまま精緻な(細工の)木箱。
 下は葉巻の保湿の贈答箱という感じの訳でしょうか。
 いわゆるところのHumidorですね。

 私は全くタバコを吸わないので、
 Humidorという言葉は知っていても、
 そのものをよく知りませんでした。

 あー、確かにHumidorには湿度計がついてるわ。
 それと除湿剤と思っていたのは、
 逆に加湿剤(スポンジ?)なんだ。
 これはまさしくHumidorを模した箱なんだなぁ。
 ここは汗顔の至りではなく、
 知らんもんは知らんと開き直ろう。
 (でもこんな小さな箱で、台湾・日本の湿潤下において、
  ある程度の範囲内の湿度を保てるのか???ですが。)

 さらにspeyについて調べてみると、
 1770年の"John & Robert Harvey"に遡ります。
 Harvey兄弟は1800年代後半にBruichladdichも所有します。

 そして米禁酒法時代を経て、
 1900年代中ごろからモルトのプライベートコレクションを始めた
 "Alec Harvey "に至ります。
 その娘婿である"John McDonough"の名をそのまま受け継ぐ、
 孫の"John McDonough"が"Harvie's of Edinburgh"を設立し、
 それを通して地縁のDurhamで製造したspeyを台湾に流通させています。

 と、ここまではspeyのページでだいたいわかります。
 で、なんで台湾?ってところが分かりませんでした。

 彼、"John McDonough"は、英"Grand Metropolitan"に勤めます。
 その後、Bailey's Irish cream,やSmirnoff vodka、Gilbeys ginの
 中央から極東アジアの部門に移ります。
 そして台湾で働くようになるんですね。

 "Grand Metropolitan"は"Guinness"と合併してDiagioになった会社。
 おそらく彼は、Diagioグループを通して、
 台湾での高級なウィスキー販売に自信を深めたのでしょう。
 勤勉さからくる経済的発展と、欧米文化への価値観から。
 そして、2002年に台湾人の同僚"Hung Ho"と、
 "Harvie's of Edinburgh"を設立します。

 マーケットは台湾ですが、ボトリングは彼の学友、
 "Lanchester Wine Cellars"の創業者、"Tony Cleary"が
 Durhamで受け持ってます。
 そして、今では上海、香港、日本も視野に入れているようです。

 これで、イギリスとアメリカ、台湾の流れがようやくつかめました。
 でも、speyの原酒はまだ?なんですよね。
 これは、飲んであれこれ想像しましょう。

 では、おやすみなさい。

*Bruichladdichの辺り修正

#Spey

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