まぁいろんな個人的事情がありまして、
なんとなくBenriach以外の更新が滞っておりましたが、
やはり備忘録的酒日記ですので、
自分のためにもメモを残していきましょう。
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この店は、非常にいいお店です。
いろんな種類の蒸留酒が揃っていますし、
ワインや、カクテルもかなりです。
でもって、マスターがとってもいい方なんですよね。
でも、う~ん。
この日は、お客さんの方がつらかった。
いや~、常連さんでも、お金を持っていても、
バーでは周りを見ましょうね、もういい年になっているのだから。
BGMの音量を上げられても気づかないような、
恥ずかしい高歌放吟は是非とも謹んでいただきたく。
また、奥さんに帰りを促されても拒否して、
忙しいマスターの手を独り占めすることもないように。
さぁて、何杯飲もうかと思ったけれども、
この日は2杯で終了になってしましました。
けれども、その2杯はしっかり味わいましたよ。
その1杯は、MacallanのESC1です。
Macallan 19yo 1981 56% #9780, ESC1, Fino Sherry Butt
フィノシェリーにしては非常に濃厚。
干しブドウや干しアンズのドライフルーツに、
酸味を抑えたオレンジやレモン系シトラス。
徐々にスパイスが上がって、
カルダモンとターメリックのカレー粉と、
黒コショウと青唐辛子。
焦がした鰹節。乾燥したココア。
厚くかつスパイスを感じる赤ワイン。
口内から鼻、喉まで、
ドライフルーツとシトラスで圧倒的に満たされる。
しかし酸味やアルコールの刺激に阻害されることはない。
がぁ~、すごい。圧倒的なMacallan。
80年代蒸留でも、こんなすごいボトルが出来るんだ。
酒質というよりは、樽に負うところが多いような気はしますが、
それは、ESCの名前にある通り、なんら隠し立てするものではありません。
フィノシェリーって、こんなに濃厚な味わいでしたっけ。
しかし、しっかりシェリーでありつつも、
PXの様にセメダインのつーんとした感を感じさせないのは、
さすがフィノなんでしょうか?
枯れ感、干しシイタケ、花、そんなものは飛ばしてしまって、
ドライフルーツとスパイスを主に、
Macallanという看板をねじ伏せてしまう味わいです。
なかなか良い経験でした。
では、ごきげんよう。
#Macallan