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なかなか分かりません Glenmorangie 10yo Cask

 娘と近い年頃で雰囲気が似ている子供が、
 避難所でけなげにかつ力強く頑張っている映像を見ると、
 ちょっとどころではなくきてしまいます。
 もう自動的に、置き換えて見てしまいます。

 そんなものは単なる感傷で、
 現実の被災を体験するのとは天と地の差でしょうが、
 自分の感情というものは、また制御できないのも事実。
 それがいいのか悪いのかはともかく、
 心が感じているのです。

 何十年も生きてきて、
 今でも自分自身の事さえ良くわからない。
 ちょっとウィスキーをかじったところで、
 分かった気にはなっても、
 深いところで、果たして感得出来ているのやら。

 飲めば飲むほど多様な味わいを感じさせ、
 ハウススタイルに行きつかない。
 Highlandparkに感じたのと同じ道を行っているような。。。  
 Glenmorangieの10年、Cask Strengthです。

 Glenmorangie 10yo 1981-91 59.6% #94, Nozawa-Gumi, Kokubu
  果実は梨、リンゴを中心に。
  生よりは、若干熱を加えて、シナモンを添えたよう。
  バターに脂分を感じさせるナッツ。
  そしてワックス?
  途中からしっかりとヨーグルト。
  それは、ぐりぐりと全体をまとめていく。
  少しオレンジ。
  納豆。
  表示ほどは度数を感じないが、
  分厚い戻りがカスクを感じさせる。
 
 シンプルな果実感の上に、
 脂分と乳製品のぐりぐりした味わいが、
 ねっとりとした複雑さをを与えて、
 なかなかに面白いです。

 10年でこんなにも老獪なひねりを出すのかと、
 そんな不思議さは、20年近い以前の
 ややオールド掛ったボトルのなせる技なのか?

 では、ごきげんよう。

#Glenmorangie

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