相変わらずこの店は不思議だ。
どう考えても、この値段になるのが分からない。
安くて驚く、逆ぼったくりバー?
接待されるような人間でもない。
たまには還元されてもいいような常連でもない。
で、味見のお酒のお土産まで付いて。
全く理由は分からない。
本当はもう少し足を延ばすつもりの大阪駅。
なんだか急速に頭と体が重くなって、
近くて、ざっくばらんにくつろげて、かつ妖しいお酒のあるところ。
じゃあ、ここだろうなっと、来てみたお店。
案の定ちょっと飲むと眠たくなってきた。
マスターはもう少し飲むお酒を考えてくれていたようだけれど、
やっぱり最近はへばり気味なので、このお酒で締めました。
特級表記のMacallan、10年熟成の100プルーフです。
Macallan 10yo l1980s 57% 75cl Tokkyu-Zyuka Sanyo-Bussan
注ぎながら、辺りに漂うシェリー熟成の芳香。
口に含んで、やまもも、赤い生のコーヒー豆、ダークチェリー。
ピート、磨いた木、煮詰めたラムネ。
刺激はないが強く押すようなアルコール感。
果実が意外にもフレッシュで、複雑さよりも若さを感じるが、
非常に豊かな分厚さが、全く飽きさせない。
強く煮出した紅茶、グルナッシュの赤ワイン。
最後はチョコカスタードクリームへと、
柔らかい甘さに変わり、長く残る。
オールドボトルとは思えない程の果実の伸びは
10年という短熟のためか?
枯れていないマッカランも、また良き哉。
きれいなカットの入ったグラスにも、
古き良き時代からの流れを感じさせられて、
ちょっと早いですが、締めるには充分でした。
次回は変化球で、Macallanの隣に鎮座する
妖しいお酒を紹介しようと思います。
では、ごきげんよう。
#Macallan