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頂上決戦? Glendronach 1971&1972

 昨日の記事で書きましたが、
 年末の仕事が急にキャンセルになりました。
 なので、昼間は家の用事を済ませて、
 夕方から今年最後の外飲みに出かけました。

 今日の目的の一つは、GlendronachのMMA優勝ボトル1972の#700と、
 K6&CLの1971を比べ飲みすることでした。

 Glendronach 39yo 1971 48.1% #441 for K6&CL
 Glendronach 38yo 1972 49.5% #700 for Taiwan

 #441は香りから非常に果実が立つ。
 梨、ブドウ、ベリー。
 意外にもべっとりと濃いシェリーではなく、
 むしろ軽快さを感じるくらい。
 アフターにも、エッジのあるクリアな果実が溢れる。

 #700はシェリー、黒糖、ザラメ、カカオ、コーヒー、
 それらの味わいが開栓直後は支配する。
 経時的にドライフルーツな果実を示す。
 ボディの強さがベースを支えて、
 非常にリッチな味わいを楽しめる。

 開栓直後は、予想外に両者の味わいが異なっていました。
 非常にフルーティーな#441に対して、
 黒糖な甘みが覆うような#700。
 #441は残り香まで果実で満たされて、
 短時間では圧勝の気配でした。

 #441は第一印象から素晴らしいですが、
 酒質の軽さと嚥下時に苦みを残すのが、
 最後までフルーティ一本槍で終わらせてくれない、
 画竜点睛を欠くところがあります。

 #700は最初の濃い甘みの重たさが徐々に変化して、
 十分程度の放置でハッキリとした果実味を発揮します。
 しっかりした長熟のシェリーと相まって、
 濃厚かつフルボディな完成された味わいです。

 先行逃げ切りの#441と、大外から差してくる#700、
 どちらも素晴らしいです。
 開栓直後の味わいはトーナメント表の対極にあるくらいに
 味わいが異なっているのですが、
 時間が経過するに従って、トーナメントを勝ち上がるように、
 両者の味わいが近しくなってくるのが、
 とても驚きな、いや同じ蒸留所としては当然な、
 不思議な感じを覚えました。

 この一回では、両者を判定することはできませんでした。
 今日は両ボトルをお店に預けてきました。
 いろんな方に味わってほしいなぁ~と思いまして。
 私はまた、液面が下がった後に、
 再飲して主観的な感想を書きたいと思います。

 では、おやすみなさい。 

#Glendronach

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