MENU

思い出を飲む Glengrant Signatory Dumpy

 羽ペンに大きな"S"のラベルを見ると、
 学生の時の思い出がよみがえってきて、
 飲む前からもう入り込んじゃってます。

 このボトルは多分20年近い前に、
 心斎橋で買って飲んでいるはずです。
 ボトルも写真も残っていないので断言はできませんが、
 60年代半ば蒸留で1990年初頭辺りのボトルといえば絞られますので、
 多分これであっているのでしょう。

 Glengrant 25yo 1964 46% Signatory Dumpy 
                 Sherry Casks #10717/18/19
  柔らかく上出来のシェリー。
  いい意味で枯れ始め。
  緩やかに酸味を伴って赤い果実。
  果実は透明度が高く、
  薄手のガラスの様に緊張感を持った輪郭がはっきり。
  暖めた木が煙を伴って弱めに。
  苦みの無いオレンジの皮と少しの果汁。
  薄めた紅茶。薄くカカオとスパイス。
  複雑さは高くないが、非常に良くこなれて、
  ゆったりと長く楽しませる。
 
 おぼろげな記憶では、もっとしっかりした味わいで、
 ここまで上品では無かったと思います。
 今回の飲んだ方がおいしかったなぁと。
 それは、自分がウィスキー飲みとして
 あのときよりは成長したからかも・・・

 では、おやすみなさい。

*誤記修正

#Glengrant

この記事を書いた人