昨日から引き続き、Glengrantを。
これは、小瓶に分けたというだけでなく、ホントのサンプルです。
さて、50年代頭の蒸留、60年近い熟成は、
どのような味わいをこのモルトに与えるのか。
Glengrant 1950-08 48.8% #2765, Cask Sample
香りは、樹皮、若干のセメダイン、ナッツ、オレンジの皮、少し煙。
口に含んで、少しオイリーな口当たりの下に、
ビターオレンジ、リンゴ、香木、白胡椒。
バニラの効いたカスタードクリーム。
アプリコットジャム。
徐々に暖炉の木、煙。
しかし、香木感が戻ってきて非常に艶めかしい。
香木をビターオレンジと煙に樹皮が締め、
枯れではなくシャープな味を形作る。
いや、すごい。
香木が立ち上るにもかかわらず、枯れは全く感じない。
むしろドライに引き締まった感じを、シトラスの皮とピートが与える。
バニラやクリーム、暖めた木など、甘さをもたらす要素も多いのだけれど、
決して甘さ方向に流されることはなく、
しっかりと引き締められている。
それは1950年蒸留の、あるいは60年近い熟成の味なのか?
私程度の経験ではわかりません。
まぁ、このウィスキーがとても素晴らしいってことでご勘弁を。
では、おやすみなさい。
#Glengrant