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羊の皮を被った・・・ Laphroaig

 今週は、呑みに行く隙すらなかった。
 朝から仕事に行って帰ったら午前様な感じだし。

 来週は頭からまた飛行機だよ。

 外呑みが出来ないなら、せめて開栓で楽しんでみるかと。



 Laphroaig 10yo late 90s-early 00s, 57.3% cask-strength, Green-stripe
  開栓では、意外にも物足らないくらいにこもった香りと味わい。
  アルコール、ピート、ヨードともにさほど感じない。
  と、時間差で非常に強くアルコールの刺激。
  ついて厳しいピート。
  さらにわずかに遅れて分厚いヨードが押し寄せる。
  意外にもアルコールの尖りは度数の高さは残しつつも、
  非常に強いピートとヨードで丸くなる。
  樽からのジンジャー、シナモン、ペッパーのスパイスも濃い。
  リンゴの果実と紅茶の感じは、上記の強烈な風味の下に隠れる。
  暖めた木、飴、シェリー感は尖りなくたゆたう。
  呑み進めれば進むほど、強烈さが増していき、
  最後には戻りで圧倒される。

 いやー、最初はなんて物足りないって思うほど。
 その後、少しの時間をおいて・・・
 おばあちゃんかと思っていたら、狼に喰われてしまった赤ずきんな感じです。

 口腔内で乱暴にアルコール、ピート、ヨードが自由自在です。
 けれども乾いた感じではなく、練れたヨード、果実、樽、木と、
 こちらも圧倒的に来ます。
 喉の奥に爆発というにふさわしい味わい、
 しかし粗野でなく、複雑な絡み合いも伴っていい感じ~。

 もう少し置けば、果実やヨードにスパイスと、
 焼けつくようなピートとアルコールが
 矛盾ではなくお互いの輪郭を明瞭にさせて
 さらに楽しめそう。

 10年や15年の旧ボトルは度数も低く、果実とヨードなピート
 それにシェリー(特に15年)が、ぐりぐりと練れた感じで
 まったりと楽しめます。
 しかしこれは、まったりではなく乱暴なほどの攻め具合。
 焼け感がヒリっとしますが、キツ目のIslay好きなら抜群でしょう。

 
 では、おやすみなさい。

#Laphroaig

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