まぁ、無事帰ってきたんだし、おいしいウィスキーでも飲みましょう。
次の出張はBlackadderを1本だけたのんでいるので、
特につながりがあるわけじゃないけれど、
同ブランドから、開栓してみましょう。
Portellen 21yo 1982 62.7% Blackadder Raw-Cask #2734 Sherry-Butt
アルコールの刺すような尖りを除けば、
シェリーのニュアンスとバニラのほの甘さ、ナッツの香ばしさ。
口に含んでも、柔らかな渋みのないシェリー・・・
と思いきや、途中で幾分のヨードを連れたピート、草、ミントなドライ感へ。
喉の奥に強い塩気(潮気?)。
ジンジャー。
煮出した後の紅茶葉。
黒胡椒の挽いたの。
レモングラス。
ザラメのコクと、わずかにシナモンとナツメグのスパイス。
フィニッシュまで、Syerry-Buttにもかかわらずバニラがしっかり。
アルコールとピート、草なドライ感と、シェリー、バニラ、飴の甘さが交錯する。
Portellenに切れ味優先な味わいを求めるなら、
ちょっとたりないかもしれません。
しかし、飲みモノとしての完成度は高いです。
開栓直後なら、アルコールを抑えるわずかな加水をすることで、
重厚なピートとクリアなグレープフルーツの両者を明確に感じることが出来ます。
ただ、若干の沢庵を付加します。
加水しない方が荒削りではありますが、
経時的にアルコールとピートの激しさが、せめぎ合って迫ってくるのが
非常に心地よく感じられます。
そのあとに、上記コメントの様な複雑な香味を楽しんで、
一粒で二度・・・でしょうか。
さて、本記事の写真、違和感はありませんか?
間違い探しです。
でも、このボトルのミスプリントはそこそこ知れ渡った話ですので、
「知っているわ、いまさら記事にする話か」
という鋭い突っ込みではなくて、
「えー、答えを聞くまで気づかなかったわ、てへっ」
くらいの、やさしいリアクション限定でお願いします。
では、おやすみなさい。
#Portellen