円熟の香り高いモルトでオトナになったようなふりをして、刺激が欲しいとのたまう。
でも、矛盾じゃないのですよ。
一方向が満たされたら、別のベクトルの向きに欲求が向かう。
それが満たされれば、また次のベクトルへ。
日時計の様にくるくる回って、それは終わりなく・・・。
じゃ、最近飲んだ中で、刺激のベクトルの求める先はどこなのよ?
Clynelish 27yo 1974 55.7% Signatory-Dumpy #2570 oak
ビリビリと強くピート、煙。アルコール感。
レモンやグレープフルーツのシトラス。
胡椒、辛味大根。鉄。
メザシと少しの鰹節、おがくず。
力強く迫るピートだが、シェリー系で無いせいか切れ味がよい。
余韻にまたシトラスと飴様の甘味さえ感じられる。
ヨード感は薄いピートが、圧倒的に口内を支配する。
一方で、オレンジなシトラスとパインな果実がさわやかによぎって行く。
複雑な味をベースに、分厚いがドライなピート・煙が、シトラスと交互に打ち寄せては返す。
最後まで口中から鼻を覆い尽くしてあふれる味と香り。
単にドライなピートではなく、切れ味が良いのに分厚い味。津波の様。
一年弱ぶりに飲んだけれど、やはり、圧倒的にすごい。
以前の印象はまやかしではなく、思った通りでした。
で、これってClynelishなの?
1974蒸留だけど、これはBroraではないのでしょうか?
ブロラ飲みの方、コメント下さいませ。
では、おやすみない。
#Clynelish