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スペシャルなBowmore 1966




 タケモト様から共同購入のBowmoreが届いたので早速。

 Bowmore 43yo 1966 44.9% DT-SP-PC #3313 Oak
  香りがもう爆発的に果実。
  マンダリンオレンジと過熟でないマンゴー。
  明らかに長熟のBowmoreなのに、アルコールの立ちを感じるのが不思議なくらい。
  詳しくないので地方とか品種とかは言えないけれど、糖度の高い白ワイン。
  わずかの時間の経過とともに、アルコールの立ちが収まり、果実がどっさり。
  しっかりブドウ、幾分オレンジ、マンゴー、パッションフルーツ、少しパインとリンゴ。
  確かにBowmoreらしい潮と煙はあるけれども、こんなに上品で馥郁たる豊かなIsleyとは。

  口に含んでも素晴らしい。
  60年代のBowmoreとPeerlessの特徴が、お互いを非常に良く高めあっている。
  果実は、香りの時よりは、南国が前に出てくる。
  マンゴー、マスカット、オレンジの順か。
  口中では思ったより確かな燻煙。でも、まったくクセという感じがしない。
  そして塩気(というか潮気)。
  はっきりとバター。そして初め控えめに、だんだん高まるバニラ。
  花はほとんど感じない。
  火を通した生姜に、コーヒーに浸した後のシナモンといったスパイス少々。
  時間とともに果実が油脂と混じり、良く練れて熟したマンゴーにハムを添えた感じになる。
  しかし、喉に落ち際は、グレープフルーツ+オレンジのシトラス系。

  終わりまで凛とした白ブドウ+若いマンゴー中心の果実。
  と、透明感があるように見せて潮煙、バターの脂。
  どちらかと言うと繊細で、分厚さを誇る系ではない感じ。
  なのに嚥下後に長らく、ブドウ・マンゴー・オレンジ・バニラ・バターの香りがあふれる不思議。

 うへー、すごい。
 すごすぎて、書いていて薄っぺらく感じて、全く不足なテイスティングコメント。
 ピンと張りのある筋が通った果実と、潮・煙、バターやバニラが、矛盾しているようで溶け合っている。
 初めは、もう少し果実が完熟であったら・・・と思ったが、時間をおけばおくほど、7月の台湾を思わせるマンゴーがしっかり。

 負け。負けだけれど、うれしい負け。
 タケモト様、ありがとうございました。

 では、おやすみなさい。

 

#Bowmore

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