消える直前のろうそくのように、底をつきかけのBenriachに爆発的なフルーツが宿る記事を書きました。
この時、
Benriach 28yo 1980 53.5% #4999 53.5% Classic Speyside
を実験に仕込んだとも書きました。
仕込みはまだ継続中ですが、この発端となった1975 #7211でどうしても試したくなりました。
芦屋で飲ませていただいた底をつきかけは、ホントに爆発的な果実が素晴らしかったこと、一方でkwc_planner様からいただいたコメントによると、開栓からの序盤はそれとは印象が異なりそうに受け取れたことがその理由です。
で、1975 #7211を開栓して、空になった
Benriach 28yo 1980 48.5% #7404 Gaja Barolo finish
に、写真のように少量を移動してみました。
これで、しばらく放置してみよう。
お店のボトルと同様に、たまにはキャップを開けて新しい空気に触れさせるなどの、疑似環境を整える必要もあるかなぁ。
実験結果は先になるので、とりあえず開栓直後の味はというと。
BenRiach 29yo 1975 59.1% #7211 Hogshead
グラスに注いだ直後は、香りからして明らかにアルコール度数の高さを感じる。
また、割と強いウッドとそこに由来するスパイスも強め。
そのせいで、果実味は爆発どころか奥の方にわずかにオレンジがある程度。
むしろグレープフルーツのワタの苦みの方が強いくらい。
しばらく放置すると、アルコールの尖りやウッドがやや収まり始め、代わって舌先で発泡する果実(オレンジ、パパイヤ、少し琵琶とマンゴーの間)が明確に表に出てくる。
やや、バニラも。
チョコ・カカオ感は強くない。
和らいだとはいえ、まだまだアルコールの強さが気になり、また苦みが透明感のある果実にベールをかける。
現状では、片鱗を見せつつもまだまだ堅いと言わざるを得ない。
(もちろん、これでも充分美味しいのだけれど、このボトルに求めるものはもっと高いので、辛い評価になってしまう)
うん。ある意味予想どおりですね。
開栓直後の堅さも、爆発的果実の片鱗も。
少量注いだ方が、しばらく経ってどうなるか、ふふふ、楽しみ。
では、おやすみなさい。
※記事へのリンク修正
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