シェリー熟成はブランデーを意識しているのでしょうか?
つい先日も1950年代のMacallanをいただきながら、マスターとそのような会話をいたしておりました。
味は似ていますよね?
以前に、梅田の北手のパブでこのようなことがありました。
BruichladdichのValinchを飲んで、前回にMacallanの12年をイタリア周りの弱オールドと現行品を飲み比べさせてもらった話をしていました。
すると、
「シェリー熟成がお好きなら、これを試してみて下さい」
と、明らかにシェリー樽熟成な色をした液体が、小ぶりながら豪華なカットが入ったグラスに入れられて出てきました。
それを味わうと・・・
「ん、明らかにシェリー樽。いい具合に枯れているが、ヒネはないし、革や硝煙臭さもない。話の流れからしても、オールドのMacallanだな。」
と思って、
「オールドのMacallanですか?いいシェリーの効き具合ですねー」
なんて、ちょっと得意げに能書きを垂れました。
それに対するマスターの返事が、
「アルマニャックです」
ですか。そうですか。
がーん。銘柄どころか、酒の種類が間違ってるやん。まぁ、私の舌はこんなもの。
ここのマスターは意地悪な人では全くないので、私を引っ掛けるのではなく、純粋にシェリー熟成のモルトの後にブランデーがどう感じられるかを試してみて欲しいと思われたのでしょう。
味だけでなく見た目でも、ブランデーを意識しているとしか思えないものはありますよね。
AberlourのVOHMは、もう100%ブランデーの見た目ですよね。
今回の写真(向かって左)のBalvenieも、コニャックスタイルの瓶でブランデーを意識しているのは間違いないと思います。
Balvenie 10yo 40% “Founder”s Reserve”
味香りともに強い自己主張をすることなく、抑制の効いたいいオールドボトルを感じさせる。
ただし、枯れ具合に上質なものを感じないのは10年という熟成の短さなのか?
飴のような甘みがちょっととってつけたようだけれど、いぐさ、ブドウや杏のドライフルーツ、紅茶などがその下で感じられる。
飲み終わりから余韻は太くはないけれども、充分に蜂蜜パン+キャラメルな感じ。
見た目ほどにはブランデーブランデーしてなかったのが、かえって意外でした。
まぁ、しみじみとうまいので、これはこれで良しかなと。
ところで、コニャック・アルマニャックの産地フランスでは、シェリー樽・バーボン樽のどちらがより好まれているのでしょうか?
謎は全く解決しないまま、とりとめもなく今日ははおしまいです。
博学の方、コメント下さいませ。
では、おやすみなさい。
#Balvenie