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Longmorn 長熟のバーボン樽




 皆様はロングモーンといえば、脳裏にすぐ浮かぶのは、シェリー樽でしょうか?
 私はそうです、GM-Celticの1969(mashtun&K6)とScott”s-Selectionの1971が好みです。
 さらに言うと、同じMashTun&K6のGM-Celticでも長熟らしい枯れた味のある1965よりも、1969の様にくっきりとしたボディとベリー感のある方に好感を持っています。
 若い熟成でも、80年代のクリーム色っぽいラベルやGMライセンスボトルの白ラベル12年(Finest Highland Maltの方、Pure Maltは未飲)は非常にフルーティで、やはりオールドはいいなぁと思えるものでした。

 では、シェリーでなくバーボン樽、若くなく長熟の現在のボトルではどうでしょう。
  Longmorn 32yo 1976 53.0% Scotch Single Malt Circle #5896
  Longmorn 32yo 1976 54.7% Scotch Whisky Guide
  Longmorn 40yo 1968 54.9% GM-Celtic for JIS #5279
 SSMCを飲んだ際には、美味しいのだけれども弾ける果実というより、硬質な青リンゴさが抜群のバーボン樽と言わしめるには、もう一つでした。その割にはボトルの値段が高めだったのも、ちょっと評価を下げますね。

 あー、バーボン樽ならBenriachを飲んだ方がいいのかなぁと思っていたところに飲んだのが、SWGでした。
 果実爆発で口中に広がりますが、べっ甲飴やジャムっぽいコクのある糖蜜を感じるのが、Benriachの透明感ある桃とは異なっていました。
 しかし、このバーボン樽熟成はすばらしい。。。という味を忘れかけていたころ、GM-Celticに出会いました。

 これは、また素晴らしい。1968だけど枯れ感はなく明確な果実。その果実もやや青っぽいリンゴやブドウ味もあるが、決して硬くはなく、舌先で弾けるよう。
 SWGが最高と思っていたのは記憶の美化か。。。ということで、SWGに再挑戦しました。

 結論からいいますと、SWGは口に含んだ瞬間から、果実味の口中全体への広がりの早さ強さが圧倒的でした。
 以前より少し減ったせいか、アルコールの尖りが全く消滅して、若干のオイリーな滑らかさがさらに上品なコクのある甘さを際立たせていました。

 やはり、このボトルがバーボン樽のLongmornとしては個人的には一番好きで、これなら、長熟シェリーにも負けないなと惚れ直しました次第です。

では、おやすみなさい。

※誤字訂正

#Longmorn

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