MENU

おやすみ Bunnahabhain 1963

 ご近所の犬が亡くなった。
 人間換算の年齢的にはいいおじいちゃんなので、
 そこに未練はないのだけれど。
 我が家を第2の家のようにしていたから、
 エピソードには事欠かない。

 自分の家の玄関が網戸の時、器用に左手(足?)で引き戸を開けて、
 我が家の前でぺたりと寝ていたり。
 飼い主が家に帰ろうと言っても我が家の前で居座っていたくせに、
 飼い主の姿が見えなくなった瞬間に、置いていかないでーって鳴いてみたり。

 特に妻と3号は遊んであげたり、遊んでもらったりしていたから、
 息を引き取ってすぐに見に行って。
 ちょっと太っていたあなたの、今は骨が浮き出ているお腹は、
 まだ体温が残って温かくて。
 寝ているのかどうかもわからないくらいだけど。
 いろいろありがとう。

 さて今日は、Bunnahabhainの1963年蒸留です。

 Bunnahabnain 1963 l90s 43% 70cl OB
  飲み初めは驚くほど硬い。
  ミネラル。紅茶飴。
  シェリー、シトラス、麦などが、全体的に結晶化したような、
  或いはフリーズドライにされたような感触。
  粒状感はあるが粉っぽくはない。
  要素のある一つを取り上げようとすると難しいが、
  全体が綺麗に混和して非常に好ましい。

 じわーっと、高いレベルの混和度合が広がって、
 長期熟成と瓶熟感があわさる、とても好みの味わいです。
 ビッグネーム目白押しのIslayの中では後ろに隠れがちですが、
 いいよね、Bunnahabhain。

 では、ごきげんよう。

#Bunnahabhain

この記事を書いた人