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日本酒はハンバーガーと良相性!? 生き残りを賭けた世界進出に海外メディア注目

日本酒の消費は、ここ数十年の間、減少を続けている。酒造りの伝統を守るため、一部の蔵元たちが輸出に活路を見出そうとしている。また、海外では、現地の小さな醸造所で作られるSAKEが注目を集めている。

【日本酒は売れない】
 日本では1970年代以降、ビールや焼酎、ワインに消費者が流れ、日本酒の売り上げは急降下。20世紀初期には約4,600場あった蔵元も、現在は約1000場程度になっている(ニューヨーク・タイムズ紙)。

 このことに危機感を持ったのは、創業140年の歴史を持つ、佐賀県にある天山酒造の社長、七田健介氏。手遅れになる前に、輸出で流れを変えようと試みる。

 「日本酒は西洋料理と相性がいい」とし、海外で酒の魅力をアピールする七田氏だが、「日本人として、酒をハンバーガーのお供にすることに傷つかないと言えば、嘘になる」と複雑な心情をニューヨーク・タイムズ紙に打ち明ける。しかし、「生き残るには、この道を進まなければ」とも述べ、その輸出に賭ける決意は固い。

【変革は必須】
 ロンドンの飲食コンサルタント、バリー・マッコリ―氏は、「日本酒業界は、国内市場だけでは生き残れない」とし、変革の必要性を指摘する。同氏は「(保守的な)日本酒業界は、世界と息が合っていない。素早さを好み、今満足したいのが、西洋。ここで売りたいのなら、今、市場獲得に乗り出さなければ」と述べる。

 その方策として、同氏は日本酒をワインと比較するのはやめ、代わりに今流行りのクラフトビール(小規模醸造所の手作りビール)と並べて分類することを提案する。醸造工程も似ているうえ、新しい味を求める若者を引きつけるのに役立つという(ニューヨーク・タイムズ紙)。
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