今回のベンリアックは、2010年リリースのエージェンシー向けです。
弾けるような熟れたシトラスフレーバーはもちろんでしたが、
やはりエージェンシー向けなのでしょうか、特徴的なバニラ&オーク感も。
そして最も印象的だったのが香りのトップノートでした。
こちらもtkuboさんの昨年の企画『Benriach1975/76祭り 小瓶編』に
参加したときのものです。
こうして、色々なベンリアックを味わえることは大変嬉しい一方で、
’75と’76の違いや、カスクNo、樽・・・などチェック項目も増え、
同時に気がつくと単純に楽しんでるアホな自分がいたりして(笑)、
慌てて緊張の糸を引っ張り直すこともしばしば・・・。
せっかくの機会でしたから、真剣に遊ばないと損ですよね~!
ベンリアック
1975 34年
for The Whisky Agency
蒸留年:1975年
瓶詰年:2010年6月
Cask:ホッグスヘッド
Cask No.:3061
Bottle:320/348
50.6%
※ボトル画像はtkuboさんからお借りしました。
【色】
オレンジゴールド
【香り】
ごく軽い埃っぽいスモークをまとった完熟シトラス、華やかな広がり。
甘酸っぱいマンダリンオレンジ、蜂蜜、黄金糖、薄くカスタード。
柔らかなパッションとともに、ジンジャーブレッド、湿った白木の木材。
TWAらしいバニリックな香り。奥にライムっぽさと若い黄桃も感じる。
【味わい】
柔らかスパイシー、弾ける完熟シトラス系が上品なフレッシュ感。
クリーミーとまではいかないが、丸いバニリックな質感を感じる。
蜂蜜と煮詰めたオレンジ、黄桃の缶詰シロップにジンジャー。
枯葉、イチジク、スポンジケーキ。度数の割にはパッション感がある。
【フィニッシュ】
温かいジンジャーっぽい刺激と、金柑のような香味が鼻に抜け、
僅かにクリーミーなニュアンスが穏やかだがしっかりと残る。
華やかで柔らかいパッション感、オレンジなどの完熟シトラス感。
それらが軽いスモークやオーキーな風味から飛び出してくる印象。
フレッシュなのに、妙に上品で落ち着いた雰囲気が印象的でした。
もう1つ、意外だったのが後半~フィニッシュにかけてのクリーミーさ。
ごく僅かに奥から湧いてくるようなニュアンスでしたが、
この辺の香味が、今後どうなっていくのかも気になりました。
あくまでも小瓶で頂いていますので、想像の域を超えませんが、
もしかしたら抜栓直後は、もっとエネルギッシュでムワッと広がるような
濃密な香りだったのかもしれないな~なんて思ってみたり・・・。
個人的に好みの路線ではありますが、より複雑で旨味の凝縮度から
Asta Morrisの方が勝っているかな~なんて飲んだ際は思ってました。
あ、優劣ではなく好みのハナシですので・・・。
ん~~~、こういう味は1本飲み切って追いかけてみたいですね~。
ありがとうございました!ごちそうさまでした(^-^)/
今回は夏の夜に聞きたくなるヨーロピアン・ジャズから1曲。
The Five Corners Quintetの『Chasin' The Jazz Gone By』より、
"The Devil Kicks"を♪
60年代モダンジャズをベースにしたニュー・ジャズのカテゴリですが、
生音で演奏してサンプリングしているので、他のニュージャズとは
圧倒的に音の厚みが違います。カッコイイっすd(^-^)
#ベンリアック #スペイサイド #オフィシャル