昨年12月リリースの山崎50年。
今回で3度目の発売でしたね。
前回・前々回ともに50本限定でしたが、今回は150本限定とのこと。
こんな超プレミアムな逸品は、飲めなくて当然と思っていましたが。
ご縁がありまして、飲ませていただく機会に恵まれました。
さっそくテイスティングを・・・と行きたいところですが、
50年以上のウイスキーなんて飲んだことないですから
香りや味を上手く掴むことができるかどうか怪しいもんです(笑)
とりあえず、飲んでみた感想をダラダラと書いていきます。
なかなかイメージが伝わりにくいかもしれませんが、ご了承ください。
山崎 50年 57%
【色】
非常に濃く深みのある色。赤みが強く、普通に見た印象だとマルーンと茜色。光にかざしてみると非常に鮮やかなエンジ色に近い。
【香り】
今まで経験したことのない濃く深い円熟香、かなり重厚。スワリングするとグラスにねっとりと絡むような粘度の高さ。抜栓直後は非常に固く、表面に溶剤や油脂、レザーっぽさを感じる。ゆっくりとスワリングしていくと、甘く深い樹脂系のウッディアンバー。濃密な沈香(伽羅)が非常に強く香る。ビターな生チョコとアーモンド。
【味わい】
濃密で重厚、芳醇極まる風味。トロリと粘り力強い口当たり。優雅で滑らかな伽羅の強い香味が、しっかりと口中全体に広がる。その奥にフワリとシルキーな白檀が仄かに出て、円やかな印象も。それは濃厚なチョコタルトとアーモンドに僅かにココナッツを足したよう。さらに、徐々にザクロや完熟プラムを濃く煮詰めたジャム感も。
【フィニッシュ】
深いコク、滑らかで濃厚、ゆったりと続く非常に長い余韻。やや樹脂っぽさのある、甘いウッディな香味が口中・鼻奥に留まり続ける。言葉を失う圧倒的な円熟味。
あぁ・・・。己のボキャブラリーの無さを呪うばかり(笑)
飲んだ時の、あの衝撃にはとても近づけず・・・。
あ、ちなみに飲んだ直後に発した言葉は「美味い」じゃなくて「・・・すげぇ」でした(笑)で、飲み終わった感想は、「美味い」ではなく「旨い」でした。
ミズナラに関して言えば、1つは鮮やかな赤色に。
もう1つは、やはりオリエンタルで豊かな伽羅香ですね。
深く濃密で、お香を焚きしめているかのような香味だと感じました。香り・味わい・フィニッシュ全てに濃い沈香があって、そこから、それ以外のフレーバーを探っていくような・・・。
未だかつてない未体験の味。
とにかく圧巻でした・・・。飲めたこと、味わえたこと、体験できたことに感謝するのみです。
ごちそうさまでした。
山崎50年には、当然50年以上の原酒が使われているわけですが、
リリースした昨年2011年から遡ること50年前の1961年。この年は、コルトレーンがアトランティックからインパルスに移籍した年で、フリージャズが全盛期に入ろうとした年でもあります。
日本でもJAZZが熱狂的に受け入れられ、アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズが来日したのも1961年。
さて、今回はコルトレーンからの1曲。
移籍した1961年のヴィレッジ・ヴァンガードでのライブを収録したアルバム「The Complete 1961 Village Vanguard Recordings」より名曲「Impressions」です♪
映像は同年のドイツでのライブです。
#山崎 #ジャパニーズ #オフィシャル