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Tomatin 1976-2012 35y Wilson & Morgan Barrel Selection

もうしばらく出ないだろうと思っていたところで、昨年末に信濃屋さんからリリースされた’76トマーティン。しかも久しぶりのウィルソン&モーガンからのリリースです。

個人輸入をされている方は、このボトルの存在は既にご存知だったかと思います。日本へは入ってこないのかと思っていましたが、極少数ながら入ってきましたね。

信濃屋さんからのリリース案内によると、現地イタリアのラストストックを全部買い付けたんだとか。聞いた話では60本程度だったそうです。

ラベル右横に"BOTTLE 040 OF 396 FROM HALF OF BUTT #10"とある点にも注目。ドコとシェアしたんでしょう?

Tomatin 1976-2012 35y
Wilson & Morgan
Barrel Selection

蒸留年:1976年
瓶詰年:2012年
Cask:バット
Cask No.:10
Bottle:40/396
51.2%

【色】
赤みがかった琥珀色。

【香り】
オリエンタルでスパイシーな木香と過熟フルーツ香が、じんわりと鼻腔内に染み込むように広がる。煮詰めたオレンジ、完熟プラム、アプリコットジャム。やや油粘土っぽい香りと湿った樹皮感。徐々にシナモンとチェリー、蜂蜜、バレンシアオレンジ。

【味わい】
滑らかな口当たり。ジューシーな完熟フルーツと、やや主張するウッディな苦味。オレンジピール、マーマレード、プラム、ベルガモット。軽くシナモンやクローヴのスパイス感があり、古い木の机のような香味が鼻奥に届く。アジアン雑貨屋の店先。

【フィニッシュ】
ややシャープなスパイス感があるが刺激は低め。甘味料的なオレンジ、僅かな樹脂香と植物的な苦味が残る。繊細で軽やかながらホットな印象が残る余韻。

ここ数年の’76トマーティン共通のオリエンタル・フレーバーですね。スパイスとジューシーなオレンジ系に、他のボトルとの共通点を多く感じますが、本ボトルは割と強めなウッディ感が特徴的かと思います。

飲んだ瞬間に、一番近いなと思ったのがモニエのトマーティン。次いで信濃屋ぽっぴん、そしてデイヴのスクール・オブ・モルトあたりでした。やはり苦味を伴ったウッディ感を強く意識させられたからなのかもしれません。

また、エージェンシーからリリースされた、溢れるようなジューシーなフルーツ感のボトル群とは方向性が異なり、この辺は時間を作って比較してみたいと思います。


今回はシビれるようなJazzシンガーの1曲を♪

ローリングストーンズ誌において、歴史上最も偉大な100人のシンガーの1人にも選ばれているニーナ・シモン。そのソウルフルな歌声を堪能できる作品は数多くありますが、今回は"Feeling Good"をどうぞ♪

めちゃくちゃカッコイイですよ!

http://www.youtube.com/watch?v=D5Y11hwjMNs

#トマーティン #ハイランド #ウィルソン&モーガン

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