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トバモリー 1995 11年 W&M

スカイ島とジュラ島の中間に位置するマル島。
いくつかの雑誌や書籍などで、港に面したカラフルな建物を
ご覧になった方も多いと思います。

トバモリーって、アイランズ・モルトの中でも地味(?)でしょうか。
レダイグだとピート焚いてるし、ボトラーズでも飲める機会があったりするのですが・・・そういえばトバモリーのオフィシャルって、いつ飲んだか覚えてます?

・・・なんだか散々な感じですね(笑)

ただ、このトバモリー、実は意外と好きだったりします。
柔らかで素朴、心地良い風味にホッとするというか、淡白だけど温かい。
そんな印象です。
ボトラーズでも、マーレイ・マクデヴィッドのラトゥール・フィニッシュとか美味かったな~と、地味ながら良く覚えています。

さて、ウィルソン&モーガンのトバモリーです。
柔らかで上品なボトリングが多い気がするウィルソン&モーガン、ややアッサリな感もありますが、飲みやすくてイイですよね♪

トバモリー
1995 11年
ウィルソン&モーガン

蒸留年:1995年
瓶詰年:2006年
シェリーカスク 46%

【色】
赤銅~オレンジ、鮮やかな琥珀色。

【香り】
淡く繊細、フレッシュさを伴ない、華やかでしっとりとした香り。
広がりは弱めですが、上品で端整な印象です。
オレンジ、紅茶っぽさ、僅かに湿った紙。リンゴ酢。
薄いキャラメル、ザラつきのある麦感、素朴な雰囲気。
穏やかなシェリー由来の甘さがあり、フワっと華やかさも。

【味わい】
滑らかでサラッとしたクリアな口当たり。
ビターオレンジ、薄いアールグレイとレモン。
濡れた枯葉を僅かに、奥に柔らかいハーブっぽさ。
あっさりと平坦な舌触りと、少なめのスパイシー感のバランスが温か。
意外とフレッシュな樹液からシロップ的な甘さへ。
時間を置いて黒糖っぽさ、全体にバタースカッチのような風味。

【フィニッシュ】
メープルシロップとオレンジ(みかん的な)
淡いパッション感とフレッシュな草系の爽やかな余韻。

非常に穏やかで優しい味わい、素朴な美味さがあると思います。
しつこさが無く、あっさりとしているので、かなり飲みやすいですね♪

トバモリーって、一時期(’81~’93)停止していたんですよね。
現在はバーン・スチュアート社の所有。
「ん?熟成はマル島でやってるのかな?」
と、思って『シングルモルトウイスキー大全』を開いてみると、
スコットランド本土のバーン・スチュアート社の熟成庫と、同社保有のブナハーブンの熟成庫でも保管しているとのこと。また少量だけ蒸留所で熟成させているようです。

・・・う~ん、こういうのってラベルに熟成庫を明記してくれると、面白そうですよね。
トバモリーのオフィシャル10年で熟成庫違いをリリースしてみるとか?
あ、調べてないから分からないですが、既にそういうことやってるトコロもありそう。
・・・んなワケないか(笑)

#トバモリー #アイランズ

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