今回ご紹介するのは「バルミニック」です。
ボトラーズは「ザ・クライスデール・オリジナル・スコッチウイスキー社」。
1998年の設立で、ブラックアダー社のロビン・トチェック氏が代表を務めており、2006年から新デザインで商品をリリースしているとのこと。
社名の「クライスデール」は、1919に閉鎖になった蒸留所の名です。
このボトラーズの特徴は、比較的若い樽を選び、低温濾過・加水・着色を一切行わないカスクストレングスを、シングルカスクでボトリングしていること。
ということで、非常に素直な味わいだったように思います。
1990 17年
ザ・クライスデール・オリジナル・スコッチウイスキー
この「バルミニック」は1990年に蒸留、2008年3月にボトリング。
熟成年数は17年。アルコール度数は57.4度。
バルミニック蒸留所の設立は1824年。
多くのブレンデッド・ウイスキーの原酒としても知られ、ジョニー・ウォーカーが有名ですね。語源は蒸留所が建っている場所の地名より。
「バルミニック」といえば、「花と動物」シリーズでもリリースされているわけですが、そのリリースは1991年。その後'93年に閉鎖され、4年後の'97年にインバーハウス社に売却されます。
今回ご紹介するボトルは1990年蒸留ですから、年代から見ると、使用されている樽はUD社時代の樽…ということになりますね。
【色】
小麦色。やや薄く曇っているように見えます。
【香り】
草原にいるような清々しい草の香り、穀物香、少しハーブっぽいかもしれません。
レモン、グレープフルーツの香りがあります。
スモーキーさは、ほとんど感じられません。
【味わい】
口当たりは、ややクリーミーでゆったりと口に入ってくる感じです。
辛口でドライな味わい。やがて爽やかな若い木香、ほんのりスパイシーさが出てきます。
複雑な味わいではなく、1本芯が通っていてブレが無い、といった印象です。
「素朴」…なのかもしれません。
【フィニッシュ】
ほんのりとバニラやバターの香りを感じつつ、軽めの余韻。
スッキリとしていて食事にも合いそうですね。
しっかりとした素朴なモルトを愉しみたい方にオススメかも♪
#バルミニック #スペイサイド