さて、1軒目の”Cocktail & Wine KIYOMI”様を出て、いただいた地図を片手に駅前の通りを歩くこと数分。
「え~っと、ラーメン屋さんを曲がって、次に路地に入って…あれ??」
軽く迷子?(笑)
路地を歩いている途中で、飲み帰り風のサラリーマン2人にBarの場所を聞くと、ちょうどそのBarを出てきたところでした。
指さした方向は、今歩いててた道…。
どうやら通り過ぎてしまったようです。
隠れ家的な雰囲気の入口。
土地勘が無いから気付かなかったんですね。
それでは、いざ2軒目へ!
ニ軒目 SPEAK EASY
“SPEAK EASY”様。
カウンターのみで、落ち着きと洗練された店内。
過度な装飾は無く、とてもスタイリッシュな雰囲気が非日常的な空間を演出しています。さらにバックバー中央の綺麗なグラス類が一際目を惹きます。
(これは良いBarを紹介していただいたな…)
と、思いながらマスターの松浦様にご挨拶。
来店の経緯を話すと、笑顔で迎えていただきました。
礼儀正しいのはもちろんなのですが、物腰が柔らかく親しみやすい印象の優しそうな方。こういった方がマスターをされていると、初めて来店するときも緊張せずに済みます。
女性のバーテンダーさん、残念ながら、お名前をお聞きするのを忘れてしまいましたが、明るくハキハキとして笑顔の素敵な方でした。
何よりも、お二人がハツラツと仕事をされています。
言葉遣いや礼儀というのは当たり前のことなんですよね。
そして知識や技術も、プロなのですから持っていて当然。
だとすると、僕らが好きになるBarって、そこのマスターやバーテンダーさんのお人柄によるところが大きいと思うんです。
そして、この”SPEAK EASY”は、お二人の温かな雰囲気が心地よいBar。僕が滞在していた僅かな時間にも、常連と思われる方々がドンドン入ってきます。ちょうど5周年を迎えるということで、お花を持って訪れる方もいらっしゃって、愛されているのが良く分かりますね。
5周年ということで、”お通し”も凝ったものを出されていました。
左から2番目のチーズのムース、めちゃウマでした♪
さてモルトを。
こちらもオフィシャルをメインにされていたのですが、「メニューに載せていないのですが…」と、1本出していただきました。
飲んでおいて良かった、と後で思える1杯。
G&M スミス・グレンリヴェット15年 57%
3月にリリースされるものを最後に、終売が決定したスミス・グレンリヴェット15年57%です。 運が良過ぎですね。
こちらのライオン君は、カスク人気のおかげで引退(?)らしいです。
鼻を近づけることなく香るオレンジとバニラ、トフィー、シェリーの芳香。
フレッシュで滑らかな口当たり。すぐに感じる青リンゴや蜂蜜のような甘さ、それらの香りや味わいとバランスの取れた木香。
非常にメロウな1杯ですね。カスクじゃないから57%も全然強く感じません。リヴェット好きな僕には堪らない1杯でした♪
そして、お供のチェイサーもリヴェット・ウォーター。
何て素晴らしい心尽くし!このホスピタリティ、感激です!
そして、オフィシャルは「アラン」のノンチル。
ラベルが美しいですよね。
アランモルト ノンチルフィルター
すっかりメロウな気分になった僕に、さらに追い打ちをかける心地よさ。
ややスパイスの効いた飲み口の中に、ナッツとフルーティな甘さが広がります。桃の香り、リンゴ、クッキー、ハーブなど複雑ですが、フィニッシュのレモンのフレッシュさとバニラのクリーミーな甘さが心地よい余韻をもたらしてくれます。
もう1つ、こちらはブラックアダーの「スモーキング・アイラ」の樽。
やっぱり樽から注いでもらうと楽しいですよね。
スモーキング・アイラ ブラッカダー
以前はラフロイグにスプーン1杯だけのカリラを足したヴァッテッドだったのですが、こちらはラフロイグのみの新しい方ですね。
かなり焦げ臭いラフロイグといったところでしょうか。
ピーティさ、レモンのようなフレッシュさは、そのままラフロイグですが、名前の通りスモーキーでした。
さて、突然訪れた”よそ者”を温かく迎えていただいたのは、マスターとバーテンダーさんだけではなく、お1人の常連の方。
最大級のおもてなしを頂いてしまいました。
コチラです。
ロイヤル・ハウスホールド
リッチでメロウな、言わずと知れた最高級品の1つ。
ここで英国王室の何たらだとか、皇室との交流で何たら、なんて説明する必要は無いですよね。
絶句の美味さ。日頃モルトばかりだと、素晴らしいブレンデッドの妙に出会うと言葉を失います。
テイスティング…書けるかっ!!(笑)
失礼しました。
とりあえず「どこにダルウィニーが隠れてるのかな~」なんて、無謀なチャレンジを試みるも、すぐに無駄な行為だと気づきます。
さて、この”SPEAK EASY”様のサービスにすっかりテンションが上がってしまった酒飲みは、「まだ行ける」と無謀で根拠ナシの確信を抱き、次のBarをご紹介いただきます。
松浦様、バーテンダーさん、必ずまた伺います。
ありがとうございました!
常連様にも、宜しくお伝えくださいませ。
#マガジンライブ2009