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ローズバンク 1991 17年 TWE

ローズバンクって、もっと軽快で、飲む人によっては「薄い」と感じられるようなモルトだと思っていましたが、どうやら半分正解、半分間違いだったようです。

ザ・ウイスキー・エクスチェンジ(TWE)のローズバンク。
華やかな香りが素晴らしいのですが、それだけではなく、しっかりとした"噛みごたえ"のある味わいです。
この意外性が面白かったですね。

ローズバンク 1991 17年
ザ・ウイスキー・エクスチェンジ




蒸留年 : 1991
瓶詰年 : 2008

ローズバンクは、ロウランドの伝統的な3回蒸留を行っている蒸留所なわけですが、このことが味わいをクリアでスッキリしたものにさせていると思っていました。
実際、そういった味わいのローズバンクが多いとは思います。
が、冒頭でも触れたように、かなりしっかりとした味わいで、ちょっとした驚きでした。

【色】
少し白っぽさのある黄色。

【香り】
まずハーブや柑橘系のフレッシュな香りがあり、続いて乾いた木材がアルコール香と混ざって、少々トゲがあるようにツンツンと感じられます。ミントのような爽やかな苦みのある香り。
複雑に層を成している香りではなく、やや控えめながらバランスの取れた印象ですね。
少し時間を置くと、ライムとグレープフルーツのような香りが広がってきます。

【味わい】
飲み口は、シャープでキレがありますが、刺激は少なく飲みやすいです。
オイリーさやエグみも無く、柔らかでクセがほとんど感じられません。
乾いた木香と古い紙、奥にハッキリと感じる麦、穀物の味わいがクッキー、ビスケットのような印象。
この穀物の風味が、硬い印象を与えるのでしょうか、ゴツゴツした感じは無いのですが、パキッとした硬さを感じます。缶詰のパインアップル、ミカンのようなフルーティで爽やかな甘さも。

【フィニッシュ】
キレがあって軽快な余韻が短く感じられ、口中にレモンの香りを感じます。

味わいとしては、全体的にバランスが良く、決して個性的な味わいではないのかもしれません。
ですが、飲んだ時に感じる豊かな甘さと硬さは、味わいにしっかりとした印象を与え、程よい飲みごたえを感じられました。

個性的なものばかり飲むと舌が疲れちゃいますし、感覚が鈍っちゃいますから、たまにはこういった1杯を飲んでみるのも悪くないかもしれませんね♪

#ローズバンク #ローランド

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