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ロングモーン 12年 JMオールド・マスターズ

抜栓直後との印象が大きく変わる、というのは良くあることですよね。
初めは「う~ん…」、と思っていてもも、次第に美味しく感じられることが度々。

このオールド・マスターズのロングモーンも、そんな1杯でした。

ロングモーン 12年
ジェームズ・マッカーサー
オールド・マスターズ




蒸留年 : 1996年
瓶詰年 : 2008年
度数 : 60.1度

ボトラーズのジェームズ・マッカーサーといえば、僕の中ではトリニティのイメージが強いですね。
もともとは、あまり有名ではなかった蒸留所の樽を、カスクでボトリングし、多くの人に知ってもらうことを目的に設立された会社とのこと。

【色】
12年物ということもあるのか、これまで見てきたロングモーンの中では、最も薄い色合いで、クリアで鮮やかな小麦色です。

【香り】
<抜栓直後の香り>
非常に硬く、全く香りの広がりを感じられません。
柑橘系のフレッシュさ、蜂蜜、麦の甘い香りを感じますが、まるで何かに包まれたかのように、香りが遠いです。軽くグラスを振ってみると、徐々にハーブの香りと、バターのオイリーさ、キャンディの甘さが。

<少し時間を置いて…>
何度かチャレンジしてみて、だいぶ香りの印象が変わってきました。
(ボトル3/4程度)
相変わらず、何かに包まれたように香りが遠いのですが、やや柔らかくなり、同時にフレッシュな中にも、しっかりとした甘い香りが感じられるようになりました。
ほんのりと生キャラメルのような香りと、若い木香、バターのような香りが、さらに滑らかに。

【味わい】
味わいも、時間とともに変化したように思います。

初めは、コリコリとした硬さとオイリーさがあり、やや飲みにくい印象。
麦の味わいが強く感じられ、甘さは思ったより控えめ。
アルコールの強い刺激がスパイシー、グレープフルーツの苦味。

(約1週間後)
少し時間を置いて、再チャレンジ。
相変わらずアルコールの刺激は強いものの、滑らかな舌触りに。
フワッと、バニラとミルクチョコのような甘さが広がり、続いて豊かな麦汁、ナッティな甘さが感じられます。バナナ、パウンドケーキ、奥に青リンゴ。

【フィニッシュ】
キレのある短いフルーティな余韻。
口中にレモンシャーベットのような爽やかな甘さが残ります。

慣れてくると、豊かなで爽やかな甘さを感じます。
3~4回目で、初めてコレは美味い!と思いました。
それにしても、"何かに包まれたような"、というのはダメですよね。
う~ん、何か良い表現は無いものでしょうか…??

#ロングモーン #スペイサイド

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