本坊酒造コメント
「MARS MALTAGE 越百 ~Malt Selection~ 」は、マルスウイスキーのブレンド技術により、
タイプの異なる複数のモルト原酒をヴァッティングすることで、
複雑さと奥行きを表現したモルトウイスキーです。
「マルスモルテージ越百」を、ウイスキー樽熟成のコーヒー豆「バレルエイジドコーヒー」
(マルス信州蒸溜所ショップにて販売中)に使用した空樽に入れて追加熟成(フィニッシング)しました。
越百本来のはちみつやキャラメルを連想させる香りと丸く柔らかい口当たりに、
グリーンコーヒービーンズ(コーヒー生豆)由来のほのかに甘い香りが調和した
限定製造のモルトウイスキーです。
香り
越百のモルトらしく未熟でネガティブ。
トマトのゲルの様なエグミと鉄臭さが変わらず香るが
コーヒーそのもの、カフェも香る。
液体を入れた樽ではなくコーヒー豆という固形物を入れていただけでも
これだけフィニッシュに影響するとは驚き。
味わい
味わいの方がフィニッシュの影響を受けていて
コールドアイリッシュコーヒーの様。
加水後
加水してもコーヒーの香りと未熟なモルト感は緩まない。
味わいは甘味が引いて苦味だけになる。
薄いブラックコーヒーの様。
後味
コーヒー感は無く、モルトの穀物様の旨味と苦味が短く消えゆく。
総評
越百そのものの未完成感がどうしても拭えないが
これまでボトリングされた越百のフィニッシュ物では一番良いと思う。
企画として楽しんだ後はデイリーに飲めるモルトウイスキー。
未熟感のある越百ではなく、8年以上しっかり熟成した駒ケ岳原酒を
さらにコーヒー樽でフィニッシュしたモルトに期待したい。