1960年。岩井氏の設計図から その歴史は始まった。
ウイスキー製造のシンボルとも言える蒸留機(ポットスティル)。
マルスウイスキーの歴史は、このポットスティルなくしては語る事が出来ません。
弊社のウイスキープラント設計を製造指導をした人こそ、「岩井喜一郎」氏であり、
この方こそがマルスウイスキーの生みの親であります。
「IWAI TRADION」は、このポットスティルで蒸留されたウイスキー原酒をベースに、
数種類のウイスキー原酒を絶妙なバランスでブレンドしたブレンデッドウイスキーです。
香り
畳み臭さに石灰やアンモニアと軽い硫黄という、ネガティブな香りがイッパイ。
嫌みな中には、ほんの少しだけビスケットの香ばしさと
ベリー系果実の酸味を感じられる。
味わい
グレーンのシンプルで旨い味わいをベースに、少しだけ感じるモルト。
ホワイトオークで熟成した若いモルトの強いアタックを口の中で熱さとして感じられる。
そしてシェリー樽原酒のチョコレート様もほんのり感じられる。
加水後
加水前のネガティブな香りに、ほんのりとパフュームが加わる。
味わいは加水でも崩れず、変化しない。
現れる何かも、無くなる何かも無いので、遠慮なく加水できる。
後味
野菜や若葉の青臭さと軽いアルコール臭がすっきりとして、消えて行く。
総評
味わいの奥に、懐かしいマルスのモルトを感じられるけれど、
ネガティブな香りの印象が強く残ってしまう。
本当にマルスウイスキーなのか?と思う程に嫌みな香りが多い。
ストレートで飲むよりも、食事に合わせてロックや水割りが合う、
そんな感じのブレンデッドウイスキー。
#マルス(本坊酒造)