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W. オープン記念白州1997

W.白州
大阪・堂島のサントリービル1Fにオープンした「WHISKY SHOP W.
そのオープン記念ボトルとして売り出されたシングルカスク白州は、何とノンピート!

これまでノンピートの白州はオーナーズカスクとしてわずかに売られただけらしく、
「一般販売されるのはこれが初めて」と言っても良さそうな感じです。

試飲して良かったので衝動買いしたら、偶然にも
ボトリングナンバーがキリ番の100番でした♪

サントリーコメント
樽特徴:ホッグスヘッド/ホワイトオーク
色  :明るい黄金色
香り :新緑/クリーミー/ビスケット
味わい:ほのかに甘い/なめらか
余韻 :ほのかに甘い/心地よい伸び

香り
kiriのクリームチーズの様な軽い酸味の柔らかく美味い香りに、
ビスケットの香ばしさが香り、甘くジューシーなオレンジが漂う。
しかし「白州らしいピート」が全く無いのに、白州の森が香る。
そしてステビアを口にした様な濃厚な甘い香りが鼻の奥に染み入る。
軽くスミレの花の香りが良いアクセント。

味わい
濃厚な甘味が口いっぱいに広がる。甘い甘い、本当に甘い。
そしてポンジュース(オレンジジュース)の濃厚な甘さが現れ、
軽い鉄臭を帯びたオレンジピールのほろ苦さとなってゆっくり馴染んで行く。
やがて出てくるホワイトチョコレートが少しミルキーで面白い。

加水後
色は一気に濁る。

香りはエステルが引き立ちつつ、干し草、藁や青リンゴの皮の香りが漂う。

少しの加水によって、味わいは濃厚な甘さを保ったまま、
フルーティーかつモルティーになり、白ブドウ、薄い青リンゴ、
ライチ、酸味の低いハッサクやパッションフルーツ、
そして麦の甘味をストレートに感じられる。

後味
ミルキーで甘いホワイトチョコレートが収まると、
黄金糖(飴)や和三盆の甘味がしっかりと伸びる。

総評
濃厚な甘味と香りを放ち、スモーキーさのかけらも無いノンピートの白州。
フルーツ香良し、濃厚な甘味良し、後味良し、
かすかに香る花や木の葉のアクセント良し。

突出した何かの要素が輝く訳でも無いのに、一方で悪いところが無いので、
どんどん飲めてしまうのが恐い、美味い白州。面白い。

山崎ミズナラの1/2.5の価格で買えてしまうこのモルト。
ミズナラも貴重だけど、ノンピートの白州もとっても貴重。
日頃、山崎が好きな僕でも、この秋に買って良かったと思うのは断然この白州。

#白州

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