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山崎 1995 N0.5R70350


年始早々に購入した山崎のオーナーズカスク、樽番号:5R70350です。

酒販店のオーナーズカスクなので高かったのですが、
オフィシャルコメントに釣られて買ってしまいました。(笑)

1995年〜2009年 62%
近江エージングセラー 52号棟-西ブロック-第12列-10段

香 り:メロン/熟した香木/バター
味わい:厚みのある味わい/ほのかに甘い
余 韻:心地よく長い余韻が続く

香り
極、軽〜いピートと酸味が心地よく香り、内面をしっかりチャーしたのが分かる
バレルを思い浮かべる程に、しっかりとした樽香。
山崎特有のエステル(筍のアク)が軽く漂う中に、焦げとバニラが浮き出てくる。
「焦げ」は焦がしバターのしっかりとした旨みとトロミを持っていて、
甘味はアカシアやレンゲのはちみつ、黄金糖(国産の飴)や、
メロンの綿の部分の甘い香り、
そして直火蒸溜原酒が熟した様が分かる、凝縮イチゴがしっかりと香る。

味わい
酸味と重みのある口当たりに、黒蜜、パイナップル、オレンジ、バニラアイス、
ダークフルーツ、イチゴ、プラムやチェリーの濃厚な甘味。
さらに焼き立てパンケーキの香ばしい小麦様に溶けたバターのコッテリとしたコクと
メイプルシロップの甘味。
軽くビタミンとタンニンの渋味が漂いつつ、フィニッシュに向けてピリリと
生姜やワサビといったスパイス感のアクセントがあり、まとまっている。

加水後の味わい
香りにエステルが立って、青リンゴやパイナップルのフルーツと見まがうが、
軽くビニールとナフタリンが湧いてくる。バター感が薄くなるのは寂しい。

味わいは、加水前に感じていた、焼き立てパンケーキの香ばしい小麦様に
溶けたバターのコッテリとしたコクの重なる様を感じるが、
フルーツ感やスパイス感が低く、徐々にビターな味わいに変化していく。

後味
ホワイトチョコ、バナナの薄皮、イチゴの白い部分の爽やかな甘味、
アロエの果肉の爽やかな甘味、
グレープフルーツを食した後の爽やかな酸味ある甘味が重なって、
気持ち良い程の爽やかな余韻が長く続く。

総評
香るだけで口の中にバターを食べたかの様な旨みが広がり、反射的に唾液が出てくる。
そして樽の内面のチャーの具合をしっかりと感じられる香りの良さ♪
山崎の長熟のパンチョンに惚れているけれど、このホギーも唸らせる程の仕上がり。
久々のオーナーズカスクの「当たり」♪

価格が高いので、2本買いとまではいきませんが、1本目だけなら間違いなくお勧め!

#山崎

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