先週末は名古屋のブラックアダー試飲会へ出かけてきました。
会場はホテルのコンベンションホールで、明るいです。
テーブルには冷水とバケットが置かれ、
会場は禁煙で落ち着いた、良い環境でした。
プラカップで10mlあたり100円もしくは200円という
とても飲みやすい価格での試飲でしたので、多くのモルトを試す事ができました。
そして試飲したのは…、
クライスデール
グレンロセス(未確認)
インチガワー1985(23年)
グレンスコシア1991(15年)
ブラックアダー
ブレアフェンディ1976(31年)
ロウカスク
アムラット・カスクストレングス(不明)
グレンアルビン1974(34年)
グレナリー1973(34年)グレンユーリー?
ダルモア1976(28年)
ロッホサイド1981(26年)
ハイランドパーク1985(22年)
オスロスク1989(18年)
リンクウッド1989(17年)
モートラック1990(17年)
ロイヤルブラックラ1994(13年)
10リットル樽
スペイサイド(ロングモーン)
テイスティングコメントを読む限り、美味しそ〜な
クライヌリッシュはすでに売りきれでした。
さて、印象に残ったのは、大変リーズナブルなブレアフェンディ(ファークラス)
1stフィルと思わしき真っ赤なロセス、そしてシェリー樽のインチガワーでした。
ブレアフェンディは香った瞬間に「長熟っ♪」という
枝付き青リンゴと快いエステルが香り
味わいはハチミツリンゴの後、すぐにビターになるものの、
フルーティーなフィニッシュが長く、芳醇な香りを楽しめる感じ。
何よりお手ごろ♪
真っ赤なロセスはウッディで甘く、赤ワインの様なタンニンの渋味と調和して
荒々しくも、ベタなシェリー樽原酒の個性が活きていました。
(前日に完成されたシェリー樽モルトを飲んでいたせいで良く感じたのかもしれませんが)
中でも最も印象深かったのは、練乳掛けの針葉樹爆発のインチガワー。
飲んだ瞬間に「おぉぉっ!」と声が出てしまい、
田辺誠一が演じる某滴ドラマのキャラクターを思い出して、自ら笑ってしまいました。
時々出会う針葉樹の樹液の様なウッディは個人的に好みなのかもしれませんが、
そこに練乳の甘さが重なり合う様は個性的で面白かったです。
試飲会だと、「美味しいのは当たり前」と思って参加してしまうため、
「面白い物」「個性的な物」「リーズナブルな物」「大変美味しい物」しか
印象に残らないという、個人的に悪い習慣があるのかもしれません。
なので閉鎖蒸溜所のヤケに高いモルトは、美味しくても飲むだけで、
他の美味しいモルトも、「美味しいですね」で終わってしまう感じです。
その点、アムラットのダークホース的な美味さには、驚かされました。
結局の所、欲しいモルトが多過ぎて当日中に選び出す事が出来ず、
悩んだまま電車に揺られて、眠りについて帰宅しました。
#whisky