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MARS MALT GALLERY 1985


本坊酒造・信州工場内のみの限定発売商品
「MARS MALT GALLERY」シリーズ3本の内の1本。

昨年の夏にマルス蒸溜所・本坊酒造駒ヶ岳工場へ行った際に購入した物。

この商品はタンク貯蔵されており、定期的に瓶詰めをして工場にて販売しているが、
この「1985」は今月ボトリングする約100本でタンクが空になるため、
間も無く終売となる見込みとなっている。
なお、19881991はまだタンク在庫があるそうです。

オフィシャルテイスティングコメント
色は赤みがかった黄金色。長期熟成する中で、十分にホワイトオークの成分が溶け込み、
複雑で芳醇な香味を生み出しています。
トップノートはフルーティーで華やか。
味わいは優しく、まろやかな甘さが感じられます。

香り
レーズンバターやミルクキャラメルのとろみ掛かった濃厚なミルキー。
ナッツ入りチョコレートケーキのコク。牛糞、干し葡萄。濃厚なウッディで樽香豊か。
それらに乗った快い煙り(スモーク)とエステル。
甘味と熟成香が、ベタな表現だが「芳醇」。

味わい
味わいにも軽い煙りを感じつつ、濃厚な玉子たっぷりミルクプリン。
そこに軽い酸味があって、パッションフルーツ、ココナッツ、グミ、
オレンジ、マスカット等のフルーツタルト。
干し草や軽いサルファーとタンニン(マスカットの皮)が実に気持ち良い。
濃厚で美味しい。

加水後の味わい
香りにピートとエステルが引き立ち、
さらに味わいにはエステルと間違え兼ねないフルーツ(桃)と苦みや辛味が出てくる。
ガツンとしたモルトが好きなら加水も良いが、
柔らかく濃厚な甘くフルーティーな味わいを楽しむならストレートが良い。

後味
鼻を抜けるファッティーな高級感ある香りに、マスカットの清々しい甘味と軽いタンニン。
炭の極めてわずかな苦みが引き締めつつ、美しく長く、長く続く。

総評
20年の熟成を経ただけに、しっかり熟成していてウッディ、
オーキーであり、軽いスモークが引締めている。
そしてフルーティーで、軽く牛糞の混じった化粧(パフュームとは違う高級感)の
ファッティーであり、余韻に至るまでしっかりと味わえる。

マルス独特のフルーティーな原酒がホワイトオークでしっかりと熟成して、
満を持してボトリングされた。そういうジャパニーズシングルカスクモルト。
他の蒸溜所とは明らかに違う個性を楽しませてくれる。

モルトギャラリーシリーズ3本の中では溢れるばかりのフルーツ感のある
1988程にフルーティーでは無いが、ウッディでボディ厚く、
甘味と熟成感のあるこのカスクは価格以上の価値がある。

今年6月に終売になった駒ヶ岳シングルモルト10年(4,620円)の後継商品は
「駒ヶ岳シングルモルト10年シェリーカスク(4,620円)」として来週発売予定♪
楽しみです!

#マルス(本坊酒造)

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