秩父蒸溜所、初のオフィシャル商品の1つ。
樽No.22、23、24、80、81、82の6樽からシングルカスクにて瓶詰め、発売された。
2008年3〜4月蒸溜、2008年4月New American Oak Hogshead樽No.23へ樽詰め、
2008年9月ボトリング。
アルコール度数62.9% ボトル数357本 大麦品種:オプティック(ノンピーテッド)
秩父ニューボーンと名づけられたこの商品は
スコットランドでは通常「ニュースピリッツ」と呼ばれますが、
日本ではウイスキーに分類されスピリッツ表記ができない為、
「ニューボーン(生まれたばかりの)」というネーミングになっています。
香り
22番に比べ、ニューポットらしさがやや穏やかで、
エステルのパンチとハーブ(ローズマリー!)、薬草、漢方、香木、鉛筆削り機が
しっかり効いていて旨い香りをしている。
軽くチーズの熟成した臭く旨い香りを感じ、
この原酒がしっかり熟成したらジャーキーになりそうな予感さえする。
味わい
ニューポットらしいサトウキビ様の甘味に軽くブルーベリーの甘酸っぱさ、
しっかりしたタンニン、お粥の優しい穀物様。
次第に栗御飯の中の栗の優しい甘味を感じられる。
渋味もあるが、それは22、24番に比べて穏やか。美味い。
後味
栗の甘味と軽い渋味がシンプルに長く続き、ハーブの余韻が極く軽く流れる様。
総評
特出して香り高い。(芳香が強い)
ウイスキー好きにはたまらないエステル香に、チーズのカビ臭とハーブが共鳴していて、
まるで美味しいチーズのオードブルでウイスキーを楽しんでいるかの様。
クセはあれど、まさに、たまらない香り。
majimaさんが「ウスターソース」と表現されたのは、きっと
僕が感じたチーズの発酵臭やハーブの調和と同じ方向性なんだと思え、納得。
それでいてニューボーンの未熟さを美味しく楽しめる。
22番のニューボーンとは違った興奮を覚える。
#秩父(ichiro’s)