先週末はお盆に向けて先祖のお墓掃除で丸2日間、雑草と格闘し、
流石にバテてしまっています。避暑地へ逃げたい今日この頃。
さて今日は、最近飲んでいるジャパニーズウイスキーのログです。
特級表記時代の古いモルト。
市販されていたオフィシャル商品(定価4,500円?)なので、珍しいものでは無い。
しかし特級表記(1989年まで?)の商品で8年以上の熟成ならば、
原料となる白州蒸溜所のモルトは1981年に稼働し出した白州東蒸溜所のモルトでは無く、
白州(西)蒸溜所のモルトである可能性が高い。
気になってサントリーお客様センターへ問い合わせた所、
1990年末終売の1980年代の商品との事で、さらに詳しく尋ねた所、
使用した白州のモルトは、現在稼働していない白州(西)蒸溜所の原酒との事。
サントリー(小冊子)説明文
サントリーの酒庫に眠る160余万のモルトの樽の中から、
8年以上の熟成原酒を選び抜いたモルト原酒100%の逸品です。
山崎モルトの重厚な芳香と力強く豊かなコクに
白州モルトの華やかな香気とまろやかな味わいが響き合って、
熟成感あふれる奥深い風味をたたえています。
ピュアモルト本来のじっくりと味わうにふさわしい、
調和のとれた芳烈な香り、味を心ゆくまでお楽しみください。
香り
あっ、サントリーのモルト。と素直に感じる、葉の裏に染みる様なグミっとした
シェリー樽原酒多めの甘味と山崎の快いエステル。
トーストともおにぎりとも表現し難いモルト感と噛み応えがしっかりある香り。
すなわちシェリー樽原酒を多めにしたオフィシャルの山崎12年に通ずる香り。
グラスを少し離して香ると少しだけ白州らしい清涼飲料水(スポーツ飲料)系や梨の
透明感のある甘い香りを感じられる。
味わい
ほんのわずかな酸味から暖かく、噛み応えある麦やシリアルの香ばしさと、
チョコレート甘味が一体となって口の中に広がる。
また山崎の固い水をしっかり感じられる固めな口当り。
加水後の味わい
香りには麦の香ばしさと共に山崎のニューポットのアルコール臭いが立つ感じ。
味わいは少しだけゴムが出るが嫌味ではない、
一方でバナナの濃い甘味も顕著に現れて、中々楽しませてくれる。
でもストレートが美味しいかな。
後味
(1stフィルではない)シェリー樽原酒らしい干し葡萄やドライプルーンの
フルーティーで濃い香りが出てきて、麦の旨みと共に快く続く。
総評
全体的に山崎を感じて、白州らしさを感じ難いが、
それは若い白州「西」の個性を僕が知らないからなのかもしれない。
ただしシェリー樽原酒を多めに使っているのか、
8年という表記以上の熟成を感じられる仕上がりは素直に嬉しい。
「いかにもサントリーのモルト」というベタな美味しさがハッキリ表現されていて、
旨いモルト♪
#japanese whisky