昨年終売になったシングルモルト15年が発売される以前のシングルモルト15年、
要するにオールドボトルで、現行品のシングルモルト17年と同じディンプルボトル。
ボトルにも箱にも「シングルモルト」の表記が無く、
シングルモルトでは無い「(エクシード)軽井沢」と同じく
「100%モルトウイスキー軽井沢」表記なので、
シングルモルトなのか、ブレンデッドモルトなのか悩まされるが、シングルモルト。
「軽井沢」の紛わしい表記は苛立たしい。
香り
全体的には、いかにもシェリー樽原酒の香りだが、山葵の辛み、鉄臭さ、
粉末のポカリスエット、生醤油や、トマトのどろっとした部分の旨臭さを感じる。
総じて濃い目の川魚の煮物の様。麦のコクが強過ぎるせい?
味わい
滑らかな舌触りながらもドライで、香りの通りに辛めのシェリー樽原酒。
深いコクの効いた味わいがあり、カカオのビターな苦みや、栗の渋皮のタンニン。
その後に焼き立てパンの様な麦の旨さがやっと出てくる。
奥に軽くメロンの甘さが見え隠れする。
加水後の味わい
少しの加水では変化しないが、多めに加水すると、
ほんのりサルファーが出てきて、辛みと共に男性的になる。
後味
シェリー樽由来の濃いコクと栗の渋皮のタンニンが長く続く。
総評
オフィシャルモルトとして十分な個性があるのだが、
強めの旨みとエグ味はちょっと苦手。
モルトとは違う感想だが、軽井沢特有のディンプルボトル、
コルクが強過ぎて使い難い…。
オフィシャルの17年と15年のディンプルボトル兄弟。
どちらも、当時の最上級シングルモルトとして発売された物。
#軽井沢