「ヴィンテージモルト」シリーズのセカンドリリース
(2005年版)から加わった1995年のヴィンテージモルト。
05年の秋に白州蒸溜所へ行った時に購入した。
白州で山崎買っちゃった♪
サントリーコメント
色(Color) 茶褐色
香り(Nose) チョコレート、バニラ
味わい(Taste) 甘やか、若い木の厚み
後味(Finish) ほのかなウッディが心地よく伸びる
香り
シェリー樽原酒らしい酸味なのだが、中でもベリー系とレモンの酸っぱさが際立っている。
そして甘味にはマンゴーやオレンジのまったり系のトロピカルな甘味。
これらの甘酸っぱさは、ふとした瞬間にフレッシュなゴムにも感じられる。
直火蒸溜のニューポットが美味く熟してきた感じ。
ウッディもあるが、それは梅雨の涼しくてしっとりした感じのウッディ、すなわち山崎。
そしてモルティとエステリーが快く共に主張している。
時間が経つと揚げバナナチップとビターチョコ。
味わい
エステルの辛味があって10年らしい、フレッシュな勢いがある。
まだニューポット自体が持つ甘味、香りと荒々しさを感じる。
しかし1st?シェリー樽のウッディな樽香はしっかりモルトに乗っていて、
深くは無いのだが、しっかりとしたシェリー樽特有の味わいを保っている。
渋味を持ちあわせた青いバナナが熟しつつある感じ。そしてわずかに爽やかなミント。
加水後の味わい
案の定香りにゴムが出てくる。
しかし焦がし気味のカラメルのほろ苦く甘い味わいが出てくる。
後味
カラメルがしっとりと長~く続く。
思春期にスイーツにはまった時の様。
総評
近年流行りの若いアイラの人気に負けて欲しくない様な期待を持った、
フレッシュで力のあるシェリー樽原酒。
ピーティーじゃない、フレッシュシェリー(樽)も良いんだぞ!って。
そしてゴムゴムしてるのだけど、それが「生き」な役割をしていて、
嫌味では無くフレッシュで、この微妙なバランスを楽しませてくれる。
色合いからの想像とは違っているが、良い意味で裏切ってくれた、
コストパフォーマンスの高いシングルモルト。
#山崎