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山崎と和食・その2

先週の土曜日に山崎蒸溜所のイベント「山崎と和食」に参加してきました。

browneさんのレポートを参考にさせていただいたおかげで、
説明不足だった点も十分に楽しむ事ができました。
先にお礼を。ありがとうございます。m(_ _)m

蒸溜所見学と、テイスティングの後は、お楽しみのメインイベント
和食とのマリアージュです。

食事が配膳される間、美味しいハイボールの作り方の紹介があり、
紹介が終わるのとほぼ同時に配膳が終わっていました。
お見事!

でも僕はマリアージュを楽しみたかったので、
モルトが少なくなるのが嫌で、ハイボールは作りませんでした。


<前菜>
テーブルに配膳された前菜は、ホギーの側板を半分に切った物。
良いですね〜コレ、すっごく欲しいです♪

では早速、マリアージュを楽しむ事にします!


フランス産鴨のオレンジ煮 共地餡掛け

鴨肉の生々しさ、そして肉々しさが最高にエロい。
レモンの器だったりオレンジ煮という事から迷わず白州を選ぶが、
熟した18年とはぶつかり合うので、12年が良いと思う。
しかもソーダ割りにする位に薄めた方がスッキリしていて、
鴨肉のエロさを邪魔せず味わえると思った。


マスカルポーネと酒盗 ドライフルーツの宇治和え

チーズのオイリーな口当り、コクと無花果の熟した果実が
熟した果実様を持っているシェリー樽原酒たっぷりの山崎18年のニートにbest!
抹茶が臭みを全部さらって行って、この上なく
「旨い!」
贅沢と言うならもっと熟々の山崎25年も良い。合わせてみたい。

美味いよ〜、この一品は!

ただ、器のチョイスはな〜。う〜ん。
この器でいただくには、次の皿へ向かう前に箸を舐めなければいけなく、
それはお行儀悪いので、食べにくい。

器ごと竹細工なんかで良いんじゃないかな。
もしくは皿ごとに箸を替えて趣を持たせるとか。
シェフ、レストランではもう一工夫してね。


子持ちあゆの甘露煮 焼き栗レモン煮

川魚の生臭さはキリッとしたグレーンやブレンデッドに相性を譲りたい。
無理にシングルモルトにこだわる必要は無いと感じた。
煮物の濃い味付けにモルトが負けてしまっている感じ。

しかしあえて4種類のモルトで合わせるなら、
山崎12年のスッキリした甘味を水割りやロックで試すのも良いと思った。

そして栗。
栗は昨年末に甘栗とSMWS125.6(グレンモーレンジ)のマッチングで
ノンストップになった事を思い出す、危険な旨さをもった食材。

栗のボディ厚い甘味は(ピーティーでなければ)どんなモルトとも相性が良い。
特にジャパニーズモルトは抜群の相性を持っていると思う。


自家製ベーコンとうずら玉子 山崎の燻製

軽めに燻してあると思うけれど、敏感になっている今となってはスモークが強い。
しかし味わいはあっさりしている。
噛むと旨みが出てくるので、白州かと思って試すも意外に合わず。
ニートは全てNG。結局程好く加水した白州12年で相性探しをクリアした感じ。

ウズラは燻された事で出た甘味もあるが、サルファーもあるので、
パフューミーなボウモアとか、最近、口にする機会が増えてきた
山崎のフレッシュなシェリー樽原酒でゴムを感じられるタイプに
合うのではないかと思った。


フォワグラテリーヌの琥珀茶巾クリームチーズ

酢橘でできた器のフレッシュな柑橘系の香りに白州を選びたくなったが、
味わってみると、クリームチーズのコッテリ感には山崎がマッチ。
テリーヌの旨みはあるが、熟成感は低いので山崎12年のニートが合うと思う。


<お凌ぎ>
とんぶりと茸のカッペリーニ 唐墨香煎針のり

海苔とカラスミの磯風味が白州やアイラモルトを求めさせる。
そしてなぜか、その前に酢橘でできた器を香っていたせいか?
柑橘系の香りを感じてしまって、
白州18年の熟成感と爽快な旨味にベストマッチしていた。

ゆっくり味わっていたために、お凌ぎに入る前にイベント終了時間になっていた…。
ちょっと早いな〜と思いつつ仕方なく、お凌ぎはかき込む様に
食べる事になってしまったのが、ちょっと残念。


会場を出ると本当に真っ暗な、夜の山崎でした。

予め分かっていた事ですが、見ての通り和食レストランで出される
「創作和食」であって、「和食」じゃない。
一般家庭で作れる和食とは距離があリ過ぎる内容です。

その分すっごく美味しいので、これなら相性が良いのは当然の事で…。

「美味しい食事と山崎」確かに美味しかったです。
でも和食の域を越えて美味し過ぎるというのは、ちょっと反則♪

#tour of distillery

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