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シングルモルト駒ヶ岳 津貫エイジング Bottled in 2018


本坊酒造コメント
「シングルモルト駒ヶ岳 津貫エイジング Bottled in 2018」は、
2015年にマルス信州蒸溜所で蒸留したモルト原酒を、本土最南端の
ウイスキー蒸溜所であるマルス津貫蒸溜所の石蔵で熟成したシングルモルトウイスキーです。

バーボンバレルで熟成されたモルト原酒を主体にヴァッティング。
繊細な果実香と黒糖やキャラメルを思わせる甘くまろやかな香りが広がり、
しっかりとしたボディと、ビターで心地よい余韻が長く続くウイスキーに仕上げました。

トップノート:アップルティー、さくらんぼなど繊細な果実香と、黒糖、
キャラメル、杏仁、バニラなどの甘くまろやかな香りが広がる。
パレート : リッチでほど良いタンニン感、しっかりとした飲みごたえ。
アフター : ビターで心地よい余韻が長く続く。寒い夜にじっくりと。
https://www.hombo.co.jp/item/whisky_brandy/mars_singlemalt_komagadake_tsuniki_aging_bottled_in_2018/

香り
レモンピールの強い酸味に、りんごの皮や梨の甘味、
何よりも蜂蜜とバニラ濃厚な甘い香りに、
バレルらしい白や紫の花にエステル香、
そしてベーコンの様なしっかりとしたスモークが漂う。

味わい
酢漬けの蕪の様な、酸味の奥に野菜の優しい甘味を感じるが、
基本は穀物の旨味を感じるものの、ビターでドライ。

加水後
香りは、折りたて(切り立て)の草花のフレッシュな青みと
レモンの酸味、かすかなフローラル。
そこに僅かなゆで卵の嫌味も感じてしまうが、
エステル香が変わらず主張していて「誘い続ける」。

加水前のドライな味わいはどうしたのか、一瞬、さくらん坊ゼリーか
薔薇ゼリーのフローラルな"薄い甘味"が開花する。

後味
スモークとバニラ、蜂蜜の余韻がスッキリと消えゆく。

総評
香りは複雑味を感じられて期待するのだが、味わいはシンプル。
ただし3年という期間の未熟さ(ニューポットらしさ)を感じさせない点は驚き。未熟なモルトにありがちな生姜辛さも無い。

そしてノンチルのオイリーな口当たりを残している点は造り手のこだわりを感じる。飲み手には香りや味わいとは別次元の口当たりとして高評価できる「何か」を感じられ、好印象♪

たった3年でこれだけの熟成を出せるセラーの強みに、熟成期間を加える事でどんなモルトが熟していくのか期待に胸が躍る。

災害や高温、色々な災いがあった2018年の末に発売された事を「期待」とともに楽しませてくれる味わい深い。販売価格も「満足」と評価できる。

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