本坊酒造コメント
「シングルモルト駒ヶ岳2011 善光寺記念ボトル」は、清らかな水と恵まれた自然環境の中、2011年に蒸留されたモルト原酒を、シェリーオークとアメリカンホワイトオークで静かに熟成の時を重ねて造られています。
熟した果実のようなフルーティーなアロマと、ほのかなピート香やウッディ―な風味が調和した心地よい余韻を味わえる逸品です。
香り
ピート由来のハチミツを思わせる酸味から始まり、
紹興酒の様なコクのある甘味に、
炒り豆の香ばしさが加わり、奥には井草の青臭さ、
そして快い硫黄が香る。
若いながらもシェリー樽を感じられる。
味わい
口にドライフルーツの濃厚な甘味が広がった後、
強めの酸味が押し寄せてきて、引き際に軽やかな穀物の甘味を感じる。
加水後
香りにはレモンの酸味が引き立ち、
乳酸菌飲料の様な甘酸っぱさも感じられる。
味わいは甘味も酸味も加水前の状態が単純に薄まっただけで、
大きな変化は無い。
後味
味わいはシンプルに消えゆくが、
荒々しいニューポットの力強い香りが鼻の奥に残る。
酵母の様な旨い醗酵臭で、それは嫌味ではなく面白い。
総評
複雑味は無くシンプルで、驚く事は無いのだが、
3年の若々しい熟成年月を素直にを楽しめるモルトウイスキー。
ただし、快く香る硫黄臭はマルスのモルトだとニヤけてしまう。
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