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073. ロングモーン / Longmorn

2012.05.13

 さて。ベンリアック蒸留所の次はお隣のロングモーン蒸留所へ。「お隣」とはいうものの、実際にはロングモーンのウェアハウス群がベンリアック側にあったり、敷地の境界線がどこに引かれているのかが非常に曖昧。。同敷地内のような距離にあります。


(写真の右手に並んでいる建物は、ベンリアックのウェアハウス群。この道をまっすぐ行くと突き当たりにロングモーン蒸留所がある。高い煙突やパゴダ屋根はこの写真でも確認できる)


(道沿いにあったこちらのタンクは、果たしてどちらの蒸留所のものか。。)

 まっすぐ道を行き、ロングモーン蒸留所へ到着。ご存知、日本のウイスキーの父、竹鶴政孝さんが修行した蒸留所としても有名です。

 やはり、こちらの蒸留所も日曜ということでひっそりとしている。その中で面白かったのが、敷地内にあった標識。建物の脇から、ひょこっと目立つように立てられていた標識には「CAREFUL ! CHILDREN PLAY !」の文字が。なんのこっちゃ、思いながら進むと、まさしく標識通りにその先では子供たちが遊んでいた。まだ小学生の年齢にも満たないようなちっちゃい子が二人、備え付けの遊具で遊んでいる中に、突如として現れた見慣れぬ闖入者である私。子供たちもびっくりした様子で、遊びの手を止めこちらを凝視している。私も軽く手を挙げながら「ハーイ」とにこやかに挨拶をしたのだが、横を通り過ぎる間中、彼らの視線は逸らされること無く私に注がれており、思わず苦笑。遊びの邪魔をして悪かったな、と彼らを通過した頃に、メインの建物が見えてきます。


(正面のガラス戸のある建物がスチルハウス。よく見ると、スチルハウスの向かって右手側にはコンデンサーの姿も確認できる。なにやら工事中の様子)

 子供たちの遊ぶ通路を抜けてすぐに広がってきたのがこちらの光景。工事はどういった目的のものかは分かりませんが、そこいら中に足場が組まれてなにやら騒々しいような印象です。
 正面の建物がスチルハウスだということが分かったので、すかさずドアに張り付いてぱしゃり。


(ドアに張り付いて撮ったスチルハウス内部。右手にスチルが並んでいる)

 写真を撮れたはいいが、今ひとつ角度がよろしくないなー、ということで、そのまま所内をふらふら。奥の方へ進むと、建物のドアが開いている箇所があったので、これは!と思いつつも、おそるおそる「ハロー?」と声をかけながら中に入ってみる。


(でっぷりとしたストレートヘッド型のスチルが4基。こちらは初留釜)

 こちらのロングモーン蒸留所は、初留釜と再留釜が別々の部屋にあるという面白い蒸留所。というのも、1994年まで、初留釜では石炭による直火加熱を行っていたから。いまでは初留・再留、どちらもスチームによる間接加熱方式に替わっているというが、その時の名残でスチルハウスは未だに分かれているんだそう。初留釜は見れたけど、再留釜はどこかな?と周りをきょろきょろするも、結局見つけることは出来ず。。工事の影響であまり自由にうろちょろ出来なかったというのもあって、後ろ髪を引かれながらも蒸留所を後にします。
 余談ですが、いま「どこかにロングモーンの再留釜の写真とか載ってないかな〜」とネット上を探してみたのですが、いくつか見つかるロングモーン蒸留所の写真は、こちらの初留釜の写真ばかり。どこかで「再留釜みかけたよ!」って方いましたら、お知らせ頂けたら幸いです。どんなのか見てみたいってだけなんですけどね。


(名残惜しそうに周りをふらふら。こちらは裏口からの様子)


(敷地のすぐ裏には貯水池と思しき池が水をたたえていた)


(幹線道路A941沿いにはご覧のような看板も出ていた)

 結局、こちらの蒸留所も、入り口で子供たちに「ハーイ」と言った以外は誰とも会話を交わすこと無く見学終了。次の蒸留所を目指します。

#Longmorn

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