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049. ダルユーイン / Dailuaine

2012.05.07

 インペリアルの次に向かうのは当然こちら。兄弟蒸留所であるダルユーインです。インペリアルからは20分強ほどの距離。余談ですが、この移動の際にすれ違った車の中に、どこかで見たことがあるな、という顔があったと思ったら、なんとカードゥまで乗せていってくれたおばちゃん。私も驚いたけど、おばちゃんの方も「せっかくカードゥまで送っていったのに、なんでこんなとこを歩いてんだ?」って顔してた。スコットランドは広いように見えても道は少ないので、こうした出来事も珍しくないのではないかなー、と。


(山の斜面にかかる看板には「DAILUAINE DISTILLERY & DARK GRAINS PLANT 」の文字が)


(ディアジオさんの所内案内図にも同様の表記がなされております)

 こちらのダルユーイン蒸留所は、ご覧の通りダークグレイン工場を併設しております。マッシングの工程でウイスキーの素を存分に搾り取られた大麦のカスは、ペレットとよばれる固形状に固められて、家畜などのエサとして再利用されるのですが、こちらにあるダークグレイン工場とはまさしくそのための工場。あたりには麦の生温い香りが漂っておりました。

 さて、所内案内図をもとにスチルハウスの位置を見当付けてずかずか入って行きます。ディアジオさんのノービジター蒸留所は、オフィスに声をかけても「ノー」と言われるだけのことが多いので、この際オフィスは見ないことにして、現場のおっちゃんと直談判しようとこっそり中へ。ほどなくスチルハウスを見つけることに成功しました。


(開いていたドアから覗くと、かなり奇妙な形のランタンヘッド型のスチルが確認できました)

 「ハロー?」と声をかけながらスチルハウスの中に入っていくも、返事はない。オフィスに声をかけていない負い目もあって、びくびくしながらもスチルの高さまで伸びている短い階段を登っていきます。


(スチルは計6基。手前の3基が初留で奥の3基が再留。再留釜はご覧の通りのストレートヘッド型。間にはスピリットセーフも確認できる)

 びくびくしながら写真を撮るも、やはり人の姿は見えない。まぁお願いしたところで見学はさせてくれないだろうなー、という思いもあって、さっさとトンズラすることに。


(すぐ脇を流れるのは、スペイ川の支流であるキャロン川)

 結局オフィスに挨拶することもなくスチルハウスだけ拝見させてもらってさっさと次の蒸留所へ。いまにして思えば、ダメ元で声かけてダークグレイン工場の見学とかもお願いしてみたらよかったなー。

#Dailuaine

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