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064. グレンマレイ / Glen Moray

2012.05.11

 さて。インチガワーのあるバッキーからエルギンへ帰ってきて、向かうは町外れにあるグレンマレイ蒸留所です。

 バッキーの町を急ぎ足で駆け抜けてまで、この時間のバスに乗りたかったのには訳があって、グレンマレイ蒸留所のツアーに間に合いたかったからです。
 こちらのツアーは90分ごとに開催されていて、一本逃すと次のツアーまではかなり時間が空いてしまいます。
 エルギンのバスステーションからも駆け足で蒸留所まで向かい、20分弱ほどで到着。無事14時からのツアーにエントリーすることが出来ました。


(到着。ちなみに、平日の最終ツアーは15時半です)

 かつては、アードベッグやグレンモーレンジと同じくLVMH社の系列だったが、2008年にフランスのラ・マルティニクィーズ社に買収されました。ビジターセンターはカフェやショップも併設しており、やはり、おフランスのセンスは違うな、と感じました。(このビジターセンターがいつ頃建てられたのかは分かりませんが。。)


(ビジターセンター内のカフェの様子。多くのお客さんが昼下がりのお茶を楽しんでいた)


(自らの手でカスクからボトリング出来る設備も)


(ツアーの受付を済ませたら、ツアー客用にリストバンドをくれた)

 地味目な印象のモルトなのに、その印象を覆すがごとく立派なビジターセンターでツアーの開始を待ちます。ツアーも人気なのか、私以外にも4、5組ほどの参加者がおりました。

 時間になりツアー開始。ここは内部も撮影OKだったので、写真を多めに。


(ツアーの最初はずらーっと並ぶモルトビン。18基もあるんだそう)


(隣の部屋にはお馴染み、ポーティウス社製のミルマシン)


(砕かれた麦芽は粗い順に、ハスク・グリッツ・フラワーに分けられます)


(粉砕された麦芽=グリストは、一旦こちらのグリストビンに集められて。。)


(お湯とともにマッシュタンへ)


(ぐ〜るぐるとゆっくり撹拌しながら糖化させます)


(アンダーバックでウォートの糖化具合を確認したら、ヒートエクスチェンジャーを挟んでウォッシュバックの中へ)


(ステンレス製の立派なウォッシュバックが計5槽)


(そして遂にスチルハウスへ)


(どっしりとしたストレートヘッド型のものが計4基。初留が奥の2基で、手前の2基が再留)


(スピリットセーフ。右手の温度計みたいなのでミドルカットを見極めて、手でハンドルを回して切り替えます)


(ウェアハウスは、いわゆる伝統的なダネッジ式)


(敷地内を流れる小川。先には「ANGRY MOLE」と書かれた樽のオブジェが.
怒ったモグラ。。?)


(ガイドをしてくれたお兄ちゃんは、クールな顔してジョークを飛ばすような方で、流石おフランスのセンスは(以下略))


(試飲は三種類。左からクラシック、12年、そしてシャルドネ・カスクの10年と。シャルドネやシュナン・ブランといった白ワインカスクによる熟成にこだわりがある蒸留所で、華やかな香りが楽しめた)

 試飲をしながら、一緒にまわっていたカップルと世間話。イングランドから来たという彼らは「去年日本に行ったことがあるよ」とのこと。たくさんお話をして「もしロンドンに行くなら、なんたらって駅のゴードンってワインバーがおすすめよ」みたいなことまで教えてもらった。この旅の最後にはロンドンから帰る予定なので、その頃に行くよ、とか言いながらツアーは終了です。
 メジャー蒸留所とはいえないでしょうが、かなり充実したツアーにきれいなビジターセンターだったので、オススメ蒸留所の一つです。

#Glen Moray

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