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025. フェッターケアン / Fettercairn

2012.04.28.

 ブレチンの町で一杯飲みながらバスを待ち、続いて向かうはフェッターケアン。この移動に使ったバスは、いままでの様なバス然としたバスではなく、ワンボックスワゴンのような車。初めは気付かずにそのままやり過ごしてしまいそうになったが、たまたま他にも乗客がいたため止まってくれて、無事乗ることが出来た。もし、他の乗客がいなかったら、完全に見過ごしていただろう。

 そんなワゴンバスに揺られること30分強。田舎町といった風情のフェッターケアンの町に到着である。この町。町の入り口に城門のようなものが設えてあり、さながらドラクエの町のよう。さらにタイミングがいいことに、町の教会では結婚式が行われていて、ちょうど町に入ったあたりでバグパイプの演奏が流れ始めて、完全にRPGの世界に入ってきたかのようだった。


(田園風景が広がる小さな町。蒸留所は町外れにあります)

 町の外れにある蒸留所までてくてく歩いていきます。高い煙突にパゴダ屋根は遠くからでも視認でき、さらに近づくと見えてくるのが、この蒸留所のシンボルマークです。


(白い壁面にシンボルのユニコーンのデザインが描かれている)


(蒸留所の入り口)

 ビジターセンターはかなり真新しく、ツアーも人気の様子。受付を済ますと「これから14人の団体がくるのよね」とのこと。結局、私とその団体に加えて品の良いご夫婦が一組、とかなりの大所帯。賑やかなツアーになりました。


(ビジターセンター脇にディスプレイされている樽)

 内部の写真撮影はNGということだったのだが、これだけの大所帯にガイドさんは一人。団体の若者たちは後ろの方でこっそり写真を撮りまくっていて、内心いいなぁ、と思いつつも自重。


(外から撮れたのはこちらの立派なキルンと)


(ツアーの動線上にあったこちらの貯水池だけ)

 ツアーの最後は試飲。リニューアルされたばかりだというボトルを頂く。ピートレベルはわずか2ppmという説明だったが、口に含んだ瞬間に、おかきの様な風味がひっかかるモルトだった。後味はすっきりフルーティ。

 さて、ツアーを終えて心残りはスチルの写真。なんとか撮れないかなー、と敷地内をうろちょろしてスチルハウスに辿り着くと、なんとドアが開けっ放し!こっそり中をのぞくと誰もいなかったので、おじゃましまーす。。と侵入。写真を撮らせていただきました。


(スチルハウスの入り口から。手前が初留釜、奥が再留釜)


(さらに角を曲がって手前が初留、奥が再留。スチルは計4基。スチルハウス入り口から、初、再、初、再と交互に並んでいる)


(こちらのスチルで面白いのは、なんといっても初留釜のネックにつけられている水冷装置。なんと直接ネックに水を流して冷やすという珍しい装置で、全ての蒸留所でここだけにしかないユニークなシステム)


(各ペアの間にそれぞれスピリットセーフが置いてあった)

 覗き見ながらすっかり堪能。後ろめたさもありつつ蒸留所を急いで後にし、次の目的地を目指します。

#Fettercairn

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