2017.05.25
なんとかフェスボトルを購入したはいいものの、すでに時間は私の次の予定である「キルケラン・マスタークラス」が始まる11時半を過ぎている。ちくしょう。運営め。100人やそこらの人数さばくのに1時間半もかかりやがって。など運営サイドの苦労も知らずに好き勝手心の中で悪態をつきながら、そそくさとマスタークラスの会場へと入って行きます。
幸い遅刻は10分かそこらですみ、受付を済ますとこっそり会場に侵入します。
セミナーはまだ始まったばかりということで、最初の一杯にすらまだ進んでいない様子。ここで、会場に用意されていた当日のアイテムをご覧いただきましょう。
(どん!)
計6種のテイスティング。左手から順番に
・ワークインプログレス 6年 セカンドリリース
・ワークインプログレス 9年 フィフスリリース シェリー
・12年 定番
・8年 カスクストレンクス
・オープンデイボトル 3回蒸溜 11年
・カルヴァドス樽熟成 10年
というラインナップ。まー25£のマスタークラスだとこんなものである。
1から4までは日本でも簡単に手にはいる(はいった)ボトル。となると気になるのは5と6である。
5は3回蒸溜をかけたという今年のオープンデーボトル。ご存知の通り、スプリングバンクは3回蒸溜をかけるヘーゼルバーンというブランドを持っているが、グレンガイルから3回蒸溜のモルトが一般向けに出るのはこれが初めて。(調べたら、2014年、キルケラン創業10周年パーティの来賓者に振る舞われたボトルの一つが3回蒸溜だった。らしい)
そして6のカルヴァドス樽。ファーストフィルのカルヴァドス樽で10年間熟成をかけたということ。やはりスプリングバンクでは、いわゆるウッドエクスプレッションシリーズでカルヴァドスをやったことがありましたが、やはりキルケランブランドでは初めてのことです。
ふんふんと説明を聞きながらのテイスティングでしたが、残念ながら内容はあまり覚えていない。うーん。申し訳ない。。
そうこうするうちに、あっという間に最初のセッションは終わり。次の予定は13時半からのスプリングバンク・マスタークラスです。
1時間ちょっとのインターバルがあったので、その隙に屋外のテイスティングルームでなんか試したりしようかと思うも、自身の酒量キャパを考えると、次のセッションまで出来うる限り体力を残しておいたほうがよさそう。結果、テントで売っていたバーガーを食べるなどして余力を蓄えます。
そして今度は時間通りに会場へ到着。お待ちかねのラインナップはこちらです!
(どーん!)
ラインナップは以下のとおり。
・ヘーゼルバーン 2004 13y オロロソカスク
・スプリングバンク オープンデイボトル 2001 15y ラムカスク
・スプリングバンク ソサエティボトル 9y ソーテルヌカスク
・スプリングバンク 1996 21y 2017リリース
・スプリングバンク オープンデイボトル 1996 21y ポートカスク
・ロングロウ 18y
なんだか、午前中のキルケランと比べると、ちょっといいボトルが並んでいるような気がする。同じ価格だったのに。また、オロロソにラム、ソーテルヌにポートと、カスク遊びも効いているような印象。色味だけを見てもだいぶカラフルである。
気になるボトルは色々あれど、やはり気になるのは今年のフェスボトル。購入してしまった後とはいえ、味を確かめられるチャンスはありがたい。これでラムカスクの方が好みだったりした日にゃあ、目も当てられないってやつである。
やはり一つ一つの説明を受けながらのテイスティング。どれも「美味しー!美味しー!」など言いながら呑気にテイスティングしていたのだが、やおら問題のフェスボトルになると緊張し始めます。
バラエティ豊かなカスクタイプの中でも一際濃い色をしたこちらのボトル。フレーバーはかなりしっかりと甘い印象でしたが、口に含むとそれほどベタ甘という訳でもなく、タンニンやピートの効いたややビターな印象も。うむむ。これは、なんというか、その、手放しでうまいって言えるようなボトルじゃないな。。掛け値無しに「うまーい!」という意味だと、直前に飲んだ21年の方がバランスもフルーティさも良かったような。。ラムカスクもピートとラムの味わいをしっかり感じることができて良かったし。。まさかこれ。。いや。。そんな馬鹿な。。250£は。。ちょっと。。高い。。かな。。
みたいに、わーわー言いながらも周りの人の意見など聞いてみるのですが、周りは「美味しいと思うよ。値段に見合うかと言われたらノーだけど」みたいなリアクションで、うーむ。なんかこう、釈然としないなー。もっと大絶賛の嵐!みたいなのが良かったなー。でも、まぁこの辺変わってくかもしれないし。ポジティブにいきましょう。
と、言う間にセミナーも終了。こちらも朝から飲み通しですっかり疲れてしまったので、終了後は重い体引きずり一旦ホステルまで退却。一時身体を休めることにします。
#Springbank