今日はウィスキーを離れてワインのお話しです。
前回のカベルネ・ソーヴィニョンの収穫から1ヶ月。
色々なトラブルに見舞われたVINEYARDですが、本年度最後の収穫です。
果たして着色はいかがなものでしょうか?
今年の甲府の勝沼地区は大規模なべと病に侵されました。
VINEYARDの葡萄はほとんど病気にかかり、まともに生育できる状態では有りません。
中には契約農家から全く納品されない、などという状況もありようです。
ワインは生き物、とよく言われますが、そのことが肌身で分かります。
ウィスキーのように何年も熟成させ、ある意味で均一な味に仕上がる飲みモノに比べること
ワインはとてもリスキーだ。
ただし年度年度の葡萄の仕上がりの違いで、全く異なるものに仕上がるので、面白い分野でもある。
前置きはさておき、早速収穫です。
奥野田ワイナリー カベルネ・ソーヴィニヨン収穫
あいにくの雨の中の収穫です。本来なら雨の日の収穫は行ないませんが、今日は特別に実施。
圃場では収穫だけ行い、摘果は休憩場所に戻って行ないます。
圃場は最後の収穫を待つカベルネが実っています。果たして問題の着色はいかがでしょうか?
結構良い色付のカベルネ。これは期待通りの着色でしょう。今日の作業に期待が持てます。
比較的着色の良いものが見受けられました。
が、ある列はそうでなかったり、ある部分は殆どベト病に侵されていたり、、、
ワインは生き物であることを改めて知ることになりました。
今日は本気の収穫のため、いつもの精鋭が集まりました。
おかげで収穫が格段に早く、雨天の収穫でも影響が少なく済みました。
休憩後、早速摘果を行ないます。この作業は慎重におこなう必要があります。
みんなで輪になり、雑談しながらどんどん摘果してゆきます。
比較的綺麗な状態のカベルネ・ソーヴィニヨン。実はこのような綺麗なものは稀。
来年こそ本島のカベルネをみたいものです。
今日の昼食はおつまみとカレーライス。その前に、、、、、
先日樽から開けたばかりの昨年度のカベルネ・ソーヴィニヨンを頂きます。
昨年度はとても天候に恵まれた年で、糖度も着色も理想通りの葡萄ができました。
従って、その葡萄を仕込んだワインが美味しくないわけがない。早速頂きます。
静置した時の香り、空気を含ませた時の香り、味がどんどん変わります。
この時期のワインを飲んだ人にしか味わえない特権です。
予想以上の出来上がりです。早くリリースして欲しいものです。
雨の中の摘果作業もどんどん進み、1/3程残して作業終了です。
皆さんご苦労様でした。
我々がお世話になったVINEYARDとも暫しのお別れです。
来年こそ、美しい理想的なカベルネ・ソーヴィニヨンを見たいものです。
それまでゆっくりお休み下さい。
今回の土産品。先日仕込んだデラウェアが早速リリースされました。
とても甘く、果実をそのまま戴いている感じ。これは良い出来です。
甘いワインというより、ほとんどジュース状態ですが、それがまた良い。
新酒ならではの味わいです。
数本購入し、1本は即飲み、残りは家で熟成させることにします。
もう一本は噂のスペシャルを購入。奥野田のすべての葡萄を合わせたスペシャル版。
リリースアナウンスもしていないため、まさに特別な一品です。
内容ですが、ちょっと不思議な味わい。確かにリリースするには微妙なラインだ。
いろいろ混ぜている関係か、ワインと言うより老酒ぽいテイスト。
かなり癖はありますが、皆さんいかがですか?
帰りはいつもの葡萄屋さんに立ち寄り、自宅用の葡萄を購入。
ピッテロビアンコを取り扱う葡萄屋は少ないので、貴重な存在です。
ピッテロビアンコは地中海方面の葡萄で皮ごと食べられます。甘みは強いが香りは殆どありません。
ただし食感は絶妙です。葡萄の中ではおすすめ度高いです。
自宅用なので、粒が小さなお得なパックをチョイス。500g以上入って500円。
自宅で食べるにはこれくらいが丁度良いです。
さあ、今年も奥野田ワイナリーにはとてもお世話になりました。
しかしワイナリーはこれからの時期が一番神経を使う時期。
時間を見ては訪ねて行きたいと思います。
スタッフのみなさん、お体にご留意頂きながら、美味しいワインをお願いいたします。
#ワインなど