さて、急いでLaphroaig蒸留所へ向かいます。
急げば10分ほどで到着しますが、シングルトラックなので運転には注意が必要です。
Laphroaig蒸留所に着く頃にはちょっと晴れ間も見え隠れしてきました。
ツアーは5ポンド。ウェアハウスの見学はありません。撮影は自由。
見学のポイントは、フロアモルティングとキルン塔での燻蒸体験。
それとNo.1 Spirit-Stillですね。
ビジターセンターの奥にFriend-of-Laphroaigの部屋があります。
ツアーはここからスタートします。
この部屋の入り口にはFriend-of-Laphroaigの会員リストがストックされています。
会員リストは閲覧も出来ますので、お時間があれば是非どうぞ。
Friend-of-Laphroaig会員の方は、受付の際、会員証を見せましょう。
帰りにちょっとしたお土産があります。
ツアーは多少遅れてスタート。
10分程度の遅れは当たり前の、ゆったりとした島時間です。
最初にフロアモルティングを見学。モルティングフロアは全部で2つあります。
いろいろな蒸留所でフロアモルティングを見ましたが、laphroaig蒸留所が一番広いです。
冬季などツアー人数が少ない時は、実際に作業体験も出来ます。
Barleyはしっとりしています。噛むとほのかな甘みを感じます。
すぐ隣の部屋が乾燥室。この部屋の中はピートの煙が充満しています。
実際に入室して燻される体験ができます。体全体がピート臭くなりますのでご注意を。
すぐ下の燃焼室では石炭とピートが一緒に焚かれています。
ピートは煙を出しますが、主燃料にはなりません。
石炭の力を利用して初めてピートの煙が活きて来ます。煙の量が想像以上で驚き。
続いて発酵棟へ向かいます。
入り口部分にはチャールズ皇太子が訪問された記念写真が沢山飾られています。
LaphroaigのMash-Tun、Wash-Backは共にステンレス製です。
Mash-TunはLauter-Tunと標記されています。
ビールの世界では、Mash-Tunが糖化槽、Lauter-Tunが濾過槽と分けられていますが、
Laphraoigは同じ意味で用いていました。
発酵が完了したWash-Back。とても良い香りです。
ここでは発酵が終わった若ビールを飲ませてもらえました。
きちんと人数分取り分けられます。
大きなWash-Backが4器有りました。
生産量から考えると、すこし少ない気がします。
別棟に有るPot-Still群。全部で7機あります。3セット+再留1機の構成です。
Wash-StillとSpirit-Stillの大きさの違いが良く分かります。
一番奥に少し大きい再留釜があります。この一つだけがイレギュラな形状です。
Wash-StillとSpirit-Stillではボトムの部分の形状も異なっています。
赤がWash-Still、黒がSpirit-Stillです。
最近話題のPOT-ALE。初留釜に投入された発酵液は、蒸留されることでアルコールと廃液に分かれる。
おおよそ2/3が廃液として排出されます。廃液は圧縮し家畜の餌にしたり沖合に排出したりします。
BRUICHLADDICHではこの廃液を燃料化しているようです。再利用に向け各社が競い合っています。
No.1 Spirit-Stillと普通のSpirit-Still。違いが良く分かります。
No.1 Spirit-Stillは普通のSpirit-Stillの倍の大きさが有りました。
Filling-Stationでは、まさに樽詰め中。貴重な場面を見学できました。
Laphroaigのカスク管理バーコード。
昔のオーナー経営者Bessie Williamsonの名前が記されています。
ツアー終了後のお土産。
Friend-of-Laphroaig会員の特権、来場証明書とミニチュアボトルが貰えます。
これで、南側の蒸留所見学は終了。
午後はフェリーの時間まで北東部の蒸留所を見学します。
本日の移動のスケジュールの関係で、帰りのフェリーは北東部のPort-Askaigから乗船。
この付近にはCaol-ila蒸留所とbunnahabhain蒸留所があります
#2010 夏 Scot return