KILCHOMAN蒸留所はBRUICHLADDICH蒸留所の裏にあります。
とは言っても山を挟んでいるので、ぐるっと回り込む必要があります。
蒸留所までの道は舗装されていますが、全てシングルトラック。
しかも待避所が少なく、蒸留所からの大型トラックも頻繁に走行するので注意して下さい。
大型トラックを見かけたら、早めに待避所で待ちましょう。何事もゆったりです。
ツアー費用は4ポンド。一日11時と15時の2回のみ実施。撮影は自由。
見学のポイントはフロアモルティングと蒸留所周囲のbarley畑。
蒸留所入り口は残念ながら未舗装路です。
3月に来た時はデコボコだったので通行するのが大変でしたが、きれいに整備されました。
KILCHOMAN蒸留所はFARM-DISTILLERYと言われています。
農場の一角が蒸留所になっています。隣には牛小屋があったりして楽しいです。
レセプションホールはグッズが沢山販売されています。お土産品も沢山あります。
ISLAYの蒸留所はみなお土産品が充実しています。買い過ぎないように。
立派なカフェも隣接しており、軽食も可能です。
周囲には全く飲食店がないため、とても便利な蒸留所です。
ISLAY島でカフェを設置している蒸留所はARDBEGとKILCHOMANになります。
100%ISLAY-FARMで作られたbarleyを用いています。こだわりのモルト作りです。
Mac Beathaという面白いモルトが売られていました。
BOWMOREの13年物のホッグスヘッドをKILCHOMAN蒸留所で仕込み、
Mac Beathaブランドで限定販売しています。
前年度はCAOL ILAを仕込んで販売していました。
スコットランドの有名なマクベス王の一族をお祝いした記念ボトルのようです。
予約時間に奇跡的に間に合い、ツアーに無事参加できました。
今回はドイツのカップルと一緒にツアー参加です。
KILCHOMAN蒸留所は独自でフロアモルティングを行っている。
生産量も少ないためフロアモルティングスペースも非常にコンパクトです。
Islay産のBarleyを使い、丁寧にフロアモルティングするウィスキー作りは
今ではあまり見かけないスタイルです。
KILCHOMANが全世界から期待されている、と言う事が分かります。
ピートを焚いた釜の跡。ピートを直接燃やすタイプです。
残念ながら今日のピート焚きは無い様子。
生産量が少ないため、毎日燃やす、と言うようには行きません。
Wash-Backも稼働中です。
Mash-Tunは小ぶりのステンレス製。非常にコンパクトなつくりです。
この方はマネージャ兼ブランドアンバサダーの Anthony Wills 氏。
有名なこの方に蒸留所内をご案内頂け、大変恐縮です。
非常に気さくな方で、質問にも丁寧に答えてくれました。
小さなPot-Stillが2セットありました。
こちらはWash-Still。Wash-Stillはストレートタイプです。
一方Spirit-Stillは独特の形状。
普通はWash-Stillの方が、複雑な形状をしているのですが、
KILCHOMAN蒸留所では逆転しています。
貯蔵庫は明るく清潔感が有りました。
新しい蒸留所ですし、生産量も少ないため、この広さで十分らしい。
白いカスクがこの蒸留所で最初に仕込んだカスク。
左の小さいカスクは小さなクォーターカスク。
クォーターカスクは一般的なバーボン樽の1/4のサイズ。
熟成が早く甘みが増す傾向があります。
倉庫はコンクリで作られていますが、樽を置くスペースは地面がむき出しです。
その効果はあまりはっきりしていませんが、いずれの蒸留所でも同じような作りです。
受付の後にはガラス越しにマネージャー部屋がありました。
お客様第一の姿勢が良く分かります。
蒸留所の入り口付近にある自社農場。ここではbarleyを自社生産しています。
素材にとことんこだわったウィスキー作りです。
さあ、今日の蒸留所見学は終了です。これからの時間はISLAY島のSTOME巡りです。
#2010 夏 Scot return