血液型占いよりは白血球型占いができないものかなぁと思うKWC企画世話人です。
なぜ思春期の女性は、父親の体臭を嫌いになることがあるのでしょうか?
なぜ同じ男性の体臭をある女性は好み、別の女性は嫌いになるのでしょうか?
通常、血液型と呼ばれるものはA,B,O,ABという4つの血液型ですが、白血球にもHLA(ヒト白血球抗原)と呼ばれる血液型があるのです。これは、免疫に関わる重要な血液型で、ヒトの遺伝子で免疫に関わる部位(第6染色体の短い方の足にある)は、主なものでA,B,C,DP,DQ,DRの6箇所とされ、それぞれに父親と母親からもらう2つの遺伝子があります。
Aに2つ、Bにも2つ、、、DRも2つあるということです。しかし、それぞれの種類が20種類以上あるとされるので、膨大な組み合わせがあって、全く同じ組みわせはほとんどないと言ってもいいぐらいなのです。
では、この複雑な組み合わせをもつHLAがなぜ男女の相性を決めるのでしょうか?
上にも書いたように、子供は父親と母親のHLAを組み合わせたHLAをもって生まれてきます。自分のもつHLAとは異なるパターンのHLAを持つ子供が生まれたほうが多様な免疫を確保できるので、その子供は生存する確率が高まります。親から見れば自分の持つ遺伝子が次の世代でも生き残る確率が高まるということです。
異性がどんなHLAを持っているかを男性が感じることはほとんどないのですが、女性は男性の体臭からそれを判断できる能力を持っているのです。
女性が、男性の体臭を好みと感じるか嫌いと感じるかはHLAが異なるタイプなのか近いタイプかによるということです。
これで最初の質問の答えはわかりました。
思春期を迎えた女性は、自分と近いHLAをもつ父親の体臭を嫌いになるのは、極々自然な反応なのです。ただし、これは妊娠するまでのことで、妊娠をすると自分を守る同じようなHLAの体臭の男性を再び好むようになるそうです。
娘さんに体臭のせいで嫌われたお父さんも孫ができるころには嫌われなくなるということで安心しましょう(笑)。
同じ男性の体臭でも、ある女性は好きと答え、別の女性は嫌いと答えるのも自然で、好きと言った女性は自分HLAとは異なるパターンだと感じたからで、嫌いと答えた女性は自分のHLAと似たパターンと感じたからです。
実はここからもうひとつ怖いことも言われていたりします。自分と似たHLAのパターンを持つ夫と結婚してしまった女性は、違うタイプのHLAを求めて浮気することがあるということ。あ~れ~。
体臭から異性が自分とにたHLAの型を持っているか異なっている型を持っているのかを感じることができるのは、女性だけで、男性は感じることがないという不公平感はありますが、仕方ありません(笑)。
免疫と遺伝子が決める相性ばかりは、女性に決定権があるということです。
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