ちょっと前のニュースを見逃していたKWC企画世話人です。
以前からスコッチウイスキー協会が提唱していたスコッチウイスキーの新ルールですが、約2年かけて議会で議論され、ようやく法律が成立し、11月23日から施行されたそうです。
うかつにもKWC企画世話人はこのニュースを見逃していました(反省)。
写真はこのニュースを伝えるBBCのサイトです。
ウスケバに集う方々なら、ご存知かと思いますが改正のポイントは下記の通りです。
1)5つのカテゴリーが定義された
シングルモルトスコッチウイスキー
シングルグレンスコッチウイスキー
ブレンディドモルトスコッチウイスキー
ブレンディドグレーンスコッチウイスキー
ブレンディドスコッチウイスキー
2)上記カテゴリーはラベルに明瞭に分かりやすく表記しなければならない
3)”ピュアモルト”表記の禁止
4)蒸留所で蒸留していない原酒を含む場合には、ブランドとしてラベルに蒸留所名をつけられない
5)5つの伝統的な地域名を守る
ハイランド、ローランド、スペイサイド、アイラ、キャンベルタウン
6)上記地域をラベルに表記すること
7)スコッチウイスキーはスコットランド内で全て熟成されること
8)年数表示の厳格化
9)関税と付加価値税はスコッチウイスキー業界が承認して指定
ということは、現行日本でも売られているカーデュのピュアモルト表記は今後は認められなくなります。今後希少価値がでたりするんでしょうかね?
元々はカーデュ蒸留所が、他の蒸留所で蒸留した原酒も混ぜて、カーデュ”ピュアモルト”ウイスキー として販売したのが、この新ルール制定のきっかけの一つだったと思います。
また、これまでノンエイジ表記のウイスキーも年数表示をするようにという厳格化が決まりました。この影響はどのようになるんでしょう。ノンエイジでも美味しくて高級感があったものも、年数表記で一番若いウイスキーの年数を表記することになって、たとえばパワフルさをわずかに加えようとして5年ものや8年物を少し加えたりすれば、5年とか8年という表記になってしまいます。
これまでは、スコッチウイスキー協会の提唱した業界内のルール(紳士協定)にすぎなかったものが、今後は法律として厳格に運用されることになります。
ラベル表記に注目していきましょう。
#徒然日記