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ボウモア30年ドラゴン

前から書いているようにオールドボトルが好きなKWC企画世話人です。

これもピートはわずかで複雑なフルーツ香を感じる激ウマの古いボウモアです。

何年か前に友人が安く売っているお店を見つけてくれたので、確保できたものです。もう、オークションにでてきても手が出せない値段になってしまったのが悲しいです。ほんとにうまいんで、安かったらもっと欲しいんですけどねぇ。

ボウモアのゲール語の意味をもう一度確認しましょう。いつものようにゲール語の地名を解説してあるサイトから。

http://www.scottish.parliament.uk/vli/language/gaelic/pdfs/placenamesA-B.pdf

Bowmore (Islay), Bogha Mór or Am Bogha Mór. “Big reef”.

と書いてあります。 Bogha = reef = 岩礁、Mór = big = 大きい ということで、”大きな岩礁”という意味になります。
Am がついているのもありますが、これはゲール語の定冠詞ですから、”その大きな岩礁”という意味です。

前にも書いたように、英国の地名の由来は研究対象なのです。ということは、学者によっては解釈が違うなんてことも起こります。

この Bowmore にも違う説があります。 David Ross という著者が書いた Scottish Place-names(2001)という本には、Both Mór と解釈して、大きな小屋(家)としています。18世紀には、今のボウモアの町はずれに、古い村があってその村のチーフタンの大きな家があったからとしています。ここで注意が必要なのは、ゲール語の th はサイレントですから、Both とかいてボーという発音だということです。だから、Both Mór でも、ボーモ-(ル)のような発音になります。

どちらが正しいかは学者にもっと研究してもらうことにして、ゲール語の地名をみて、ボウモアのどのあたりに、でかい家があったんだろうとか、でかい岩礁ってどのことをさしているだろうとか景色を思い出して、ウイスキーを飲んでおります。

#ボトル

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