MENU

円高還元

円高還元? 
 
http://jp.reuters.com/investing/currencies/quote?srcAmt=1.00&srcCurr=GBP&destCurr=JPY&destAmt=&historicalDate=
 
この資料から、
過去20数年間での英国ポンドの対円レートの高値(名目値)は、
1992年8月頃(欧州通貨危機発生前)、
1998年8月頃(アジア通貨危機発生後・ロシア財政危機発生頃)、
2007年6月頃(サブプライム・ショック発生前)の三回あり、
この三回とも大体、
1ポンド=240円ぐらいだった。
 
2007年後半から、
2008年秋以降のリーマン・ショックを挟んで、
2009年にかけて、
ポンドの対円レートは急落し、
2009年1月には1ポンド=133円ぐらいとなり、
その後一時的にやや戻すものの、
2009年7月頃から下落傾向となり、
2012年2月14日現在、
1ポンド=120円ぐらいである。
 
 
また、この資料から、
1999年のユーロ導入以降、ユーロの対円レートの最安値(名目値)は、
2000年10月頃の1ユーロ=98円ぐらいであり、
その後ほぼ一貫してユーロは対円で上昇し続け、
2007年7月から2008年7月頃に
1ユーロ=167円ぐらいの最高値を記録した後、急落し、
2012年2月14日現在、
1ユーロ=100円ぐらいになっている。
 
 
今日2012年2月14日、
日本の酒屋さんから、
OBラガヴァーリン16年が届いた。
 
価格は
4,580円だった。
円高還元と銘打ってあった。
 
調べてみると、
2008年5月31日に、
日本の別の酒屋さんでこのOBラガヴァーリン16年を
4,630円で買っている。
 
円高還元は、何と、50円!
ということか?
 
2008年4〜6月頃は、
1ポンド=200円ぐらいで推移していたので、
現在の1ポンド=120円と比べて、
単純計算ならば(世の中、単純計算通りに行かないことは僕も承知しています)、
60%安の円高還元のはず。。。
60%安が、50円安とは、一体どういうことか?
 
この4年間で、
OBラガヴァーリン16年の英国現地価格が、
暴騰したということなのだろうか?
 
今度は、
時系列の比較ではなく、
ほぼ同一時点(現在)における
「異空間(国別)」での価格比較をしてみよう。
 
 
現在、OBラガヴァーリン16年の価格は、
WEで税抜き35.63ポンド(単純計算で、4,276円)。
WBで税抜き36.1ユーロ(単純計算で、3,610円)。
 
僕の日本での購入価格は、前記の通り4,580円で、
これは輸送コストや酒屋さんのマージンなどを考えれば、
ほぼ妥当(むしろ良心的で合理的reasonable)な価格と思われる。
なぜならば、WBで僕が、
OBラガヴァーリン16年を三本まとめて購入すると、
日本の僕の自宅までの輸送費込みで143.78ユーロとなり、
1本当たり約4,793円となり、213円も高くなるからだ。
 
 
気になるのは、
イギリスのショップよりも、
オランダのショップの方が安い・・・ということ。
なぜだろうか?
 
例えば、
ドイツの某高級スポーツ・カー(981)の価格は、
米国では6万900ドル(単純計算で、約487万円)
ドイツでは5万9,120ユーロ(単純計算で、約591万円)
日本では価格未定(僕の予想では、690〜710万円!)
というように、
OBラガヴァーリン16年と同じく(実はかなり違うはずだがここでは気にしない)、
訳が分からない設定になっている。
 
 
インポーターの言い分としては、
市場が大きい国では安い価格設定が可能、
ということなのだろうが、
ということならば、
ウイスキー市場の場合は、
        日本 < イギリス < 欧州大陸、
ということなのであれば、
サントリー社の価格設定も含め
ある程度(納得したくはないが)、
納得せざるをえない
ということなのではあるが。
 
OBラガヴァーリン16年、
在庫が増えたので、
早速、密造酒に投入しようw
 
 
追記
http://www.whiskybase.com/whiskies.php?merkid=&whiskyid=9
ここ(特に右側)を見ると、
国によって価格にバラつきがあることがわかります。
ここでの日本の価格は、
かなり「ポンド高」の時期に正規で仕入れたボトルなのではないか
と推察されます。
本人に、確認してみても良いのですが。

この記事を書いた人